元宝塚・綺咲愛里が語る“コロナ禍のエンタメ” 「劇場という空間は無くしたくない」

特集・レポート
2020年9月20日 10:00

■劇場という空間は無くしたくない

――華々しい宝塚人生を経て、復帰からすぐにミュージカル『るろうに剣心 京都編』の神谷薫役に抜てきされていましたね。残念ながら、中止が決まってしまいましたが、ファンの方は綺咲さんの再出発を喜んでいた様子でした。

宝塚時代からのファンの方からもSNSなどで応援していただき、本当に感謝しています。ファンの方がいらっしゃらなかったら、私はいまここにいません。

――宝塚の舞台と、今回のミュージカル。少しの間でしたが、何か違いは感じましたか?

「ファンの方がいらっしゃらなかったら、私はいまここにいません」
実は、7月23日に行われたYouTubeライブが、キャストの皆さんと「初めまして」でした。宝塚時代はずっと仲間とお芝居してきましたけど、「初めまして」から築き上げていく舞台というのが新鮮でしたね。

――コロナ禍でエンタメ業界の在り方も大きく変化しています。エンタメの意義や大切さに思いを馳せることはありますか?

もちろんです。私自身、宝塚時代から、たくさんの観劇をしてきましたが、それがぱったりとなくなった時期を経験しました。それでも、こうして生きてはいるわけです。コロナが収まって、だんだん色んな事が再開していくとき、反動で「早く観たい」と思ってくださる方もいれば、「舞台がなくても生きていけるじゃん」と思ってしまう方もいるかもしれない。

でも、やっぱり舞台は生のもので、そのときにしかない唯一のもの。そこでお客様と同じ時間を共有するというのはとても幸せで嬉しく、ステキなことです。今後、客席が減ったり、どうなっていくかわからない状況ですけど、そうした中でも、劇場という空間は無くしたくないです。

■“新しい綺咲愛里”を目指して

――最初に、「これからは色々なことに挑戦していきたい」とお話されましたが、今後をどう見据えていますか?

宝塚にすべてを捧げてきたので、最初は「この先、わたしはどうやって食べていくんだろう」と不安でした。本当に愛ある温かい場所に守られていたので。そこから卒業して、いくつかお声をかけていただくなかで、自分にしかできないことを模索中です。もちろん演じることは大好きですし、今後もやっていきたいですが、自分自身、何が向いているのかさえ分かっていないところがあるので、色んなことを試したいんです。

――たとえばバラエティ番組への出演や、情報番組のレポートといったお仕事が来たら?

「たとえ失敗したとしても、いろいろ立ち向かって挑んでいこうと思っています」
興味ありますよ。それこそやったことがないので。向いているかいないかは分かりませんが、「やってみたい」という気持ちを持つことは誰にでもできます。たとえ失敗したとしても、いろいろ立ち向かって挑んでいこうと思っています。そして色んなことを吸収しながら、新しい綺咲愛里を作っていけたらと。

――とっても楽しみです! それでは最後に軽めの質問を。今年中に綺咲さんが実現したい、ちょっとしたことを教えてください。

ちょっとしたこと? 腹筋を割りたいとか?(笑)。あ、でも私、腹筋はすぐに割れるんです。宝塚時代も特別な筋トレをしなくても、稽古だけで勝手に割れていました。そうだなぁ。最近、製麺機を買って麺ばかり作っていたのですが、今度は燻製マシーンを買いたいですね。同期が持っていて、いろんなものを燻製にしているらしくて。そんなことでもいいですか?(笑)

 宝塚や舞台への熱い思いだけでなく、腹筋がすぐに割れるという意外な面も見せてくれた綺咲さん。今後はバラエティ番組で拝見することもあるかも? これからの活躍に期待です!

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