ニュートが“忍びの地図”に! 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の意外なトリビア

特集・レポート
2020年11月6日 20:10

■ハーマイオニーの強烈な一撃の真相

「良いどころか、最高だよ」のこのシーン 写真提供:AFLO
 本作では、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)がマルフォイ(トム・フェルトン)に強烈なパンチをくらわせるシーンがある。実はこのシーンは、台本では平手打ちだった。それも現場の演出では、“平手打ちに見える”ように芝居をするというもので実際に叩く想定ではなかったという。しかし実際にこのシーンを撮影した際、エマは本番で強烈なパンチを繰り出す。これにはマルフォイ役のトムもびっくり。実はエマにとってトムは初恋の相手。さらに2019年にはトムのInstagramに2人がギターの練習をしている写真がポストされており、プライベートでもいまだに仲が良いことで知られている。それだけにこのシーンの裏話は衝撃的だった。

■あのミュージシャンがカメオ出演

 見逃してしまいそうな些細なシーンだが、映画冒頭にパブ「漏れ鍋」で“本を読む魔法使い”が映るシーンがある。実はその魔法使いこそが、ザ・ストーン・ローゼズのボーカルのイアン・ブラウンである。イアンはキュアロン監督の友人であることから、今回のカメオ出演に至ったという。音楽好きにはたまらないシーンとなった。

■ホーキング博士と『ファンタビ』の繋がり

エディ・レッドメインが演じるホーキング博士 『博士と彼女のセオリー』より 写真提供:AFLO
 さらに、このイアンの出演シーンで彼が手にしている本は『ホーキング、宇宙を語る(A BRIEF HISTORY OF TIME)』。言わずと知れた物理学者・スティーヴン・ホーキング博士の本である。実はニュート・スキャマンダー役のエディ・レッドメインは過去に映画『博士と彼女のセオリー』(2014年)でホーキング博士役を演じるという、とても不思議な縁がある。偶然の重なり合いではあるが、こうした不思議な力で『ハリー・ポッター』シリーズはさらに深みを増しているのだろう。

 いよいよ「4週連続ハリポタ&ファンタビ!祭り」も3週目となり、『ハリー・ポッター』シリーズが放送される最後の夜となる。前回より少し大人になったハリー、ロン、ハーマイオニーの冒険劇をぜひ最後まで見届けてほしい。第4夜の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』へとバトンは繋がれ、更なるウィザーディングワールドへといざなってくれることだろう。

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Nana Numoto(ライター)

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