黒宮れい、初エッセイは「アンチにも読んでほしい」 アイドル時代や恋愛を赤裸々に告白
オルタナティブ・ロックバンドBRATSのボーカル・黒宮れいが、自身初のエッセイ『私が居なきゃ生きていけないって言ったんだから一生かけて証明してみせてよね』(主婦の友社)を1月29日(金)に発売。2月13日(土)に東京・渋谷にあるHMV&BOOKS SHIBUYAでイベントを開催し、囲み取材に応じた。
【写真】“メンヘラ少女たちのカリスマ”黒宮れい
■赤裸々な一冊に「賛否両論あるかと」
黒宮れい クランクイン!
“メンヘラ少女たちのカリスマ”と言われ、悩める現代女子の気持ちを代弁する過激なツイートで、SNSを中心に若年層から熱狂的な支持を集める黒宮。そんな彼女は、小学3年生から芸能界入りし、ジュニアアイドルの活動を経て、「ミスiD2015」を受賞。その後アイドルグループやバンド活動など多岐にわたって活躍してきた。
『私が居なきゃ生きていけないって言ったんだから一生かけて証明してみせてよね』(主婦の友社) 撮影:Lena Egorova
本書では、これらの経歴や家族、恋愛についてを赤裸々に語り、脱退したアイドルグループについても包み隠さず書いているため、黒宮は「賛否両論あるかと思っていた」と語るが、実際は「今のファンはそこを含めて“黒宮れい”ということを受け入れてくれている」と好反応だったよう。
“メンヘラ少女たちのカリスマ”と呼ばれるだけあり、ファンから本書は“聖書”と呼ばれていることも明かし、黒宮のもとには「学校に持ち歩いています」や「これがあるだけで自分がちょっと強くなれるような気がします」という声も寄せられているという。
■「苦しみや汚い言葉に意味を持たせたい」
“今日も、私もお前も生きているだけで偉い”や“自分が消費される生き方は嫌”など、インパクトのある言葉が、ふんだんに散りばめられた本書。“過激”とも呼ばれ、ときに炎上もしたこともあったツイートを投稿してきた彼女だが、その言葉選びには「苦しみや汚い言葉にさえ意味を持たせたい」という思いも込められているらしい。
黒宮れい クランクイン!
実際に黒宮が作詞を担当する楽曲もあるBRATSには、「ハッピーな曲が1曲もない」と黒宮は語る。「世の中にポジティブな曲が溢れていて、そういう音楽がみんなに勇気を与えることもわかっているんですけど」と前置きしつつ、「辛さや苦しみのほうが幸せよりも誰しもが経験する思いで、きっと記憶に残ると思っています。だから、そういう思いをえぐり取って、自分なりにまとめることで、共感してもらえれば嬉しい」と思いの丈を明かした。
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『私が居なきゃ生きていけないって言ったんだから一生かけて証明してみせてよね』(主婦の友社)より 撮影:Lena Egorova
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『私が居なきゃ生きていけないって言ったんだから一生かけて証明してみせてよね』(主婦の友社)より 撮影:Lena Egorova
また、本書について黒宮は、昔や今のファンはもちろん、自分のことを知らない人やアンチにも読んでほしいとも語っている。ツイートでは一部分しかわからない黒宮の真意が本書にはつづられていると紹介し、「10代の気持ちをすべて代弁しているわけではないけれど、こういう生き方や考え方があるんだなって参考にしてもらえると嬉しい」とコメント。ファンには「一緒に天国も地獄もみようね」と、黒宮らしいメッセージを捧げて、会を締めくくった。