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杏、「年をとることは楽しいこと」 “オケ老人”たちとの共演で実感

映画

『オケ老人!』杏インタビュー
『オケ老人!』杏インタビュー クランクイン!

 これまでの数々のテレビドラマや映画に出演してきた女優の杏。そんな彼女が映画初主演を果たした『オケ老人!』が公開を迎える。酸いも甘いもかみ分けた超ベテラン俳優たちに囲まれた現場で、濃厚な時間を過ごしたという杏に話を聞いた。

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 勘違いから老人だらけのアマチュアオーケストラの指揮を任されることになった杏演じる千鶴。最初は奔放すぎる老人たちに手を焼いていたが、彼らの音楽を純粋に愛する気持ちや、誠実な人となりに触れることにより、千鶴自身も視野が広がっていく姿を描いたコミカルかつ爽やかなストーリーだ。

 本作で自由気ままな老人を演じるのが、笹野高史、左とん平、小松政夫、石倉三郎らベテラン俳優陣。「撮影現場も映画の雰囲気とほぼ同じでした。楽器の練習やオーケストラ本番の時は、それぞれ集中していましたが、それ以外のところでは、ずっと和気あいあいとした感じで、お茶場にみんなで集まってお菓子食べながらワイワイしていました」と和やかな現場だったことを明かす。

 そんな現場で杏は「本当にかわいがっていただきました」としみじみと語る。「私自身も自分たちの世代じゃ聞けないような話を聞けてとても楽しかったんです。その中でも、小松さんと東京オリンピックの話をしていたとき、私はてっきり2020年の話だと思っていたら『開会式に行った、行かない』の話になって……。小松さんは(植木等さんの付き人として)1964年に行われた東京オリンピックの開会式に出席されているんですよね。もうケタが違うなって」。

 こうしたレジェンドたちとの交流は、若手共演者の黒島結菜や坂口健太郎も羨ましがっていたようで「老人パートの撮影は圧倒的に私の方が多かったので、二人には『こんな感じなんだよ』ってよく報告していましたね。そうすると『いいな~』って言っていました」と撮影当時を振り返っていた。

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