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上野樹里、13年ぶりにのだめを熱演! 初舞台挑戦で「フィルターを通さずお客さんと会うことができて、とっても嬉しい」

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ミュージカル『のだめカンタービレ』舞台写真
ミュージカル『のだめカンタービレ』舞台写真

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 上野樹里が、テレビドラマ・劇場版に続き、主人公を演じることでも話題になっているミュージカル『のだめカンタービレ』。3日、初日を前に公開ゲネプロが行われ、マスコミに本作が公開された。

【写真】のだめと千秋先輩が帰ってきた! ミュージカル『のだめカンタービレ』舞台写真

 本作は、2001年より、月刊「Kiss」(講談社)にて連載を開始すると瞬く間に大人気となり爆発的ヒットを記録した二ノ宮知子による漫画をミュージカル化した作品。落ちこぼれながら天才的なピアノの才能を持つ音大生“のだめ”こと野田恵を上野が演じ、舞台初挑戦を果たす。また、同じ大学に通うエリート音大生で指揮者を目指す千秋真一役を、舞台『キングダム』、舞台『千と千尋の神隠し』などで知られる三浦宏規が務めるほか、上野と同じくドラマ・劇場版に続いてフランツ・フォン・シュトレーゼマン、通称ミルヒーを竹中直人が演じるなど、豪華キャストがそろう。
 
 さらに、TRICERATOPSのボーカル・ギターを担当する和田唱が初めてミュージカルへ楽曲を提供し、上野と“夫婦共演”を果たすことも注目されている。

 13年ぶりにのだめを演じる上野。それほどの時を経たとは思えないほど、上野は、自然にのだめとしてそこに立っていた。かなり早いテンポで物語は進んでいくが、のだめを知り尽くしている上野だからこそ、のだめの心の動きをしっかりと表現していた。また、のだめのキャラクターが強調されるような、かわいらしくキュートな楽曲の数々も楽しい。

 一方で、竹中の好演も光る。強烈なキャラクターそのままステージに飛び出してくると、トラブルさえも笑いに変え、観客の心をがっしり掴んでいく。ゲネプロでも大きな笑いが起こっていた。

 本作を表で裏で支えていたのが千秋役の三浦だ。数々の舞台作品で活躍してきた三浦だからこそ、しっかりとした芝居、高い歌唱力、美しい所作と佇まいで、本作を上質なミュージカルに作り上げていた。

 さらに、ドラマファンにとって、のだめの持ち物や衣裳など細かなところまでリスペクトを感じるのも嬉しいところ。そうした細かな演出が、映像の中で観ていたのだめが目の前にいることをより実感させた。もちろん、「これってフォーリンラブですか?」や「オレ様を2度も振ったら、もう絶対許さねえ」など原作の印象深いセリフの数々も実際に舞台上で繰り広げられる。舞台の魅力は、目の前で生で観ることができること。目の前でのだめが、千秋が名言を話す姿は感慨深いものがあった。

 なお、この日の夜に行われた初日公演のカーテンコール映像も到着。初日公演を終えた上野は「皆さん、すごい熱量でチケット争奪戦でゲットしてここにきていただいて、ラッキーなお客さまの運気をいただいて、なんとか(最後まで)通りました。ありがとうございました!」と“のだめ”のキャラクターのまま万感の思いを語り、「舞台において、今をときめくスターの方々と一緒に、のだめとミルヒーを蘇らせていただいて、フィルターを通さずお客さんと会うことができて、とっても嬉しいです!」と満面の笑みを浮かべた。

 また、竹中は「自分の俳優人生の中で唯一断った役です。ドイツ人ですから。『僕は日本人だから、絶対できません』と断ったのに、なぜ僕は、今、ここにいるんだ、再び」と笑わせ、「まだまだ続きますが、よろしくお願いします」と挨拶。

 三浦は「上野樹里さんと竹中直人さんをお迎えして、本当に素敵なカンパニー。僕もいまだに先輩って言われても後輩だもんって思いますけれど、本当に光栄なことですし、こうしてお客さまに届けられたことは幸せです」とメッセージを寄せた。

 ミュージカル『のだめカンタービレ』は、29日まで東京・日比谷シアタークリエ、11月3日・4日に長野・サントミューゼで上演。

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