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中村ゆり、『鬼平犯科帳』密偵おまさ役挑戦にプレッシャーも「私なりのおまささんを見つけていこう」

映画

中村ゆり
中村ゆり クランクイン! 写真:山田健史

 時代小説の大家・池波正太郎の三大シリーズの一つに数えられる“時代劇の金字塔”『鬼平犯科帳』。2024年には、池波正太郎生誕100年企画として十代目・松本幸四郎を新たな“鬼平”役に迎え、テレビドラマ(3作品)と劇場版(1作品)からなる『鬼平犯科帳』SEASON1が製作された。5月10日には、SEASON1の第二弾となる劇場版『鬼平犯科帳 血闘』が公開。本作で密偵おまさを演じるのが、女優・中村ゆりだ。大作への出演に大きなプレッシャーを感じていたという彼女に、撮影時の心境や共演者の印象などを語ってもらった。

【写真】柔らかな笑顔に癒やされる! 中村ゆり、撮り下ろしショット

◆自分で再構築・再解釈した私なりのおまささんを見つけていこう

――本作に出演することが決まり、どのような心境でしたか。

中村:『鬼平犯科帳』といえば、時代劇の中でもメジャー中のメジャーで、みんなが知っているタイトル。歴代で様々な役者さんが演じていらっしゃるようなすごい作品なので、声を掛けていただけたということに、プレッシャーをかなり感じていました。私自身は幼少期には観ていなかったのですが、周囲の方々の反応を受けて、「根強いファンの方がこんなにもいる作品なんだ」と改めて実感しました。撮影中も不安は大きかったですが、これまでの作品のおまささんをなぞるのではなく、自分で再構築・再解釈した、私なりのおまささんを見つけていこうと思って撮影に臨みました。

――具体的にはどのような解釈をしたのでしょうか。

中村:梶芽衣子さんが演じられたおまささんには、ミステリアスで冷静な印象がありました。私は人間らしさをもう少し深掘りしたいなと考えて、おまささんの人生に銕三郎(長谷川平蔵の幼名)さんがどれだけの影響を与えたのかというところを大切にしようと思いました。「おまささんはどういう時にムキになるのだろう」「どういうことに怒りを覚えるのだろう」という部分を探りながら、役柄を構築していきました。


――時代劇ならではの難しさを感じたことはありますか。

中村:時代劇は以前にもポイントで出たことはあるのですが、ここまで長期で取り組むのは今回が初めてです。動きもそうですけど、喋り方も正解が分からないわけですよね。当時の言葉を、どうやって良い塩梅のリアリティで表現していくかということが難しいなと思いました。セリフ回しが自分の中にフィットしているという安心感がないから、「これで正解なのかな」という感覚は常々付きまとっていたんです。話をする時の声色とかも、「あざとくやってしまっていないかな」と不安だったりもしましたが、監督を始め、京都の職人さん方の意見を取り入れながら、皆さんで「おまさってこうだよね」と教えていただきながら演じていきました。

――周囲の方々とも相談をしながら役を作り上げていったんですね。

中村:私の知識にないことは専門の方に相談したりしながら、準備していきました。型だけで表現しないというのが理想で、その人の生活が動きの中に見えてくるといいなという思いがありましたね。銕三郎さんの前でいる時のおまささんと、家で1人でいる時のおまささんの姿は絶対に違う、とか。

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◆座長・松本幸四郎は「リラックスできる環境作りをしてくれた」

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