「スパイ映画」と聞くと、派手なアクションや銃撃戦、国家規模の陰謀をイメージする人も多いだろう。しかし、『アマチュア』は、その常識を“静かに裏切る”一作だ。主人公は武器の扱いも肉体戦も不得意な、控えめでデスクワーク専門のCIA職員。そんな彼が、ある悲劇をきっかけに復讐を誓い、行動を起こす──ただし、暴力ではなく、頭脳と覚悟を武器にして。そして復讐が進む中で明るみになっていくCIAの陰謀。表情や一言一言のセリフに緊張感が走るタイプのスパイ映画では「言葉」がこの作品の核になっている。今回はバイリンガルライターの視点から、英語版(≒字幕)と吹替版、それぞれの魅力を語ってみたい。