『アオのハコ』Season2 上田麗奈×鬼頭明里、千夏と雛が抱える“好き”のその先へ
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――Season2からは、千夏のミニバス時代のチームメイト・木戸夢佳が登場します。夢佳との再会によって浮かび上がる千夏の過去や、これまで見せてこなかった一面を、どのように受け止めましたか?
上田:千夏にとって夢佳は、バスケへの憧れや「バスケが好き」という気持ちの原点に近い人です。身近な人の中で初めて目標になった存在で、夢佳がいたからこそ、努力した先にある景色を思い描きながら頑張ることができた。バスケ選手としての千夏を形作るうえで、とても大きな存在だと思います。
それだけ大切な相手だからこそ、再会したときの千夏の中には、ひと言では表せないさまざまな感情が生まれます。相手を思うほど、何かを聞くことも、自分の気持ちを伝えることも怖くなってしまう。夢佳との関係を通して、これまで表には見えにくかった千夏の弱さや不器用さも浮かび上がります。夢佳が千夏にどのような変化をもたらすのか、見守っていただけたらと思います。
テレビアニメ『アオのハコ』Season2 場面カット(C)三浦糀/集英社・「アオのハコ」製作委員会
鬼頭:すごくリアルな関係性ですよね。お互いに憧れや尊敬があるからこそ生まれる複雑な感情があって、それがすれ違いにつながり、長く疎遠になってしまう。大切な相手だからこそ考えすぎて、かえって気持ちを言葉にできなくなることもある。そういうところも含めて、とても人間らしい関係だと感じました。
二人の関係を見ていると、改めて「話すことは大事なんだな」と思います。千夏は、自分の気持ちを言葉にして相手へ伝えることが、あまり得意ではないと思うんです。そんな千夏が夢佳とどう向き合い、普段は見せない感情をどのように表していくのか。そして、そこに大喜がどう関わっていくのかにも注目していただきたいです。
テレビアニメ『アオのハコ』Season2 場面カット(C)三浦糀/集英社・「アオのハコ」製作委員会
――千夏と雛は、それぞれの競技に真剣に向き合うアスリートです。お二人自身は、何かに打ち込んでいるとき、どのような言葉で応援してもらえるとうれしいですか?
鬼頭:私は、頑張っている最中のことをあまり人に言わないんです。みんなの知らないところで努力して、いつの間にか何かを成し遂げたあとに、「すごい!」と言ってもらえるのが好きなんですよね(笑)。途中で応援してもらうというより、結果を見て驚いてもらいたい。だから、頑張っているときほど誰にも言わず、最後に結果だけをぽんと出したいタイプです。
上田:雛っぽい(笑)。私は何かを頑張っていると、「頑張ったのに、うまくいかなかったらどうしよう」と、まだ起きてもいないことをすぐに想像してしまうんです。いつも「怖いな」と思いながら取り組んでいるので、そんなときに「今の自分にできることしかできないんだから、無理に背伸びしなくていいよ」と言ってもらえると、「そうだった」と少し肩の力を抜けます。
たとえ練習ではできていたことが本番でできなかったとしても、そのときに出せたものが、今の自分にできることだった。自分に期待することは悪くないけれど、期待しすぎて自分を追い込まなくてもいい。そんなふうに、もう少し気を抜いてもいいと思わせてくれる言葉をもらえると、安心します。
(左から)上田麗奈、鬼頭明里
――最後に、Season2の放送を楽しみにしている皆さんへ、改めて注目してほしいポイントとメッセージをお願いします。
上田:Season1ではまだ、千夏自身も、自分の中にある感情が恋なのかどうかを確かめている途中だったと思います。Season2では、その気持ちとさらに向き合いながら、自分なりの答えを探していきます。
私が演じるうえで特に大切にしたのは、千夏の中にある「好き」という感情です。ひと言で「好き」といっても、それが誰に、何に向けられたものなのかによって、意味も色も変わってくる。千夏のさまざまな「好き」がどこへ向かい、どのような表情となって現れるのか。その心の動きに注目しながら、Season2を楽しんでいただけたらうれしいです。
上田麗奈
鬼頭:Season1でさまざまなことを経験したことで、Season2では雛の大喜への向き合い方も大きく変わっていきます。その中で、雛が何を思い、どんな行動を選び、その先をどう歩んでいくのかに注目していただきたいです。
さらに、新しいキャラクターもたくさん登場し、物語の景色も大きく広がっていきます。新たな出会いによって、それぞれの関係がどう動き出すのか。雛が選ぶ次の一歩とともに、それぞれが抱える思いの行方を、ぜひ見守ってください。
鬼頭明里
(取材・文・写真:吉野庫之介)
テレビアニメ『アオのハコ』Season2は、TBS系全国28局ネットにて10月4日より毎週日曜16時30分から放送。
