出口夏希×蒔田彩珠、3度目の共演で深まった絆 互いに下の名前で呼び合う関係に
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求められたのは、絵のクオリティーではなく“音”だったという。「たくさんペンの種類を用意していただいて、手になじむものを選ばせてくださったんです。カッコいい線が描けるようになって、シャッと良い音が鳴った時は気持ちよかったです」と、描く喜びを語る出口の姿は不思議と藤野と重なる。
また、「背景画は定規が使えるので夏希よりは線を描くのは怖くなかった」という蒔田は、マンガに加えて方言の練習にも挑んだ。秋田弁の先生の指導の下、台本に書き込みながら体に染み込ませていったそうで、「完成した作品を見て違和感がなかったのでうまくいったと思います」と少し照れ笑いをにじませながら満足げな表情を見せる。
10月に25歳の誕生日を迎える出口と、8月に24歳になった蒔田。同世代ならではの軽やかな掛け合いはほほ笑ましく、どこかキラキラとした魅力にあふれている。一方で、芝居について語る二人の言葉には確かな重みがあり、その若さと成熟が同居する姿には、二人が放つ独特の引力を感じずにはいられない。
そんな二人に京本の「藤野ちゃんはなんで描いてるの?」という言葉にかけて、「なんで俳優を続けているか」を聞いてみた。すると「分かんない!」と出口が明るく即答。「一番難しい質問…」と頭を抱えつつも、「わたしもまだ藤野と同じで分かっていないのかもしれないです。藤野は最初は分かっていなかったけど、京本を思って絵を描いていて…」「見てくれているファンの方たちもいてくれるので…」とポツリ。
「大変なこともあるけど楽しさも感じるんです」と言う蒔田に「わたしに限らず皆さんきっとそういう思いでお仕事されていますよね」と出口が続く。また蒔田は「やっぱり見てくれる人がいるからですかね」と作品に触れてくれた人がモチベーションになっているとも語る。「友達とか家族はもちろんですが、『ルックバック』のファンの方など、いろんな人に作品を見てもらえるのは役者にとってやりがいがありますね」と語った。(取材・文:編集部 撮影:松林満美)
映画『ルックバック』は公開中。
