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吉岡里帆、悩み縮こまっていた20代前半 「まぁ、いいか!」と思えることで心が強く

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◆30代に向けて「心が強くなっている」

 『劇団☆新感線』の稽古は「みんなから、“ものすごく大変だ”と聞くんですよ」と言いながらも、どこか楽しそうな吉岡。「お客様に笑ってほしいし、楽しんでほしいし、日常の疲れが一瞬でも吹き飛ぶような舞台ができたら、本当にうれしいです。舞台に立って、お客様にエンタメを届けられることが、めちゃくちゃ幸せ」と役者魂をみなぎらせる。

 ポジティブなオーラをあふれさせた吉岡だが、「20代前半は、“ちゃんと結果を出せているのかな”とか、いろいろと悩んで、縮こまっていたようなところがある。ずっと“変わりたい、もっと柔軟になりたい”と思っていました」と告白。現在28歳となり、30代が見えてきた今、うれしい変化があったという。


 吉岡は「“結果を出せているのかな”と振り返るよりも、“この先、もっと良くしていくためにはどうしたらいいんだろう”という方に意識を向けられるようになった」と切り出し、悩みを吹っ切るきっかけのひとつとなったのは、父親からのある言葉だと続ける。「父はよく、“夏休みって、あと数えられるほどしかないよね”という話をするんです。確かに“もう数えるほどしか、年間行事ってないんだな”と思うと、“この短い時間をどうやって使ったらいいんだろう。無駄なことで悩んでいても仕方ないな”と感じて。悩みから解放されたというか、悩みどころが分かるようになって、時間の無駄遣いが減った気がしています」と過去よりも未来を見つめるようになったという。

 さらに「悩んでいるよりは、“まぁ、いいか!”と思えることが増えた」と笑いながら、「そうすると気持ちも楽になって、不思議と仕事の波もよくなっていくように思います。20代前半に抱えていた悩みがちっぽけに感じるようにもなりましたし、そうやって心が強くなっている感覚が、ものすごく好きです」と実感を込める。


 30代に向かう心境を尋ねてみても「今、年齢を重ねていくことがとても楽しみなんです」となんとも明るい表情を見せた彼女。「周りには“こういう女性になりたい”と思うような魅力的な先輩方がたくさんいますが、そういったお姉様方からは、“20代は学びの時期で、できるだけ大変な思いをした方がいい”というお話や、“30代になると楽だし、年々楽しくなるよ”と聞くことが多くて。“年齢を重ねることはすてきだな、楽しみだな”と思うようになりました」と目を輝かせ、「私の目標は、そのときにしかできない、年相応の役をきちんとやっていくこと。30代はもっと包容力のある表現ができるようになったらうれしいなと思っています」と語っていた。(取材・文:成田おり枝 写真:松林満美)

 2021年劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』は、9月17日~10月17日東京・TBS赤坂ACTシアターにて、10月27日~11月11日大阪・オリックス劇場にて上演。

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