『14歳の栞』竹林亮監督最新作 上司が気づかないと終わらない、月曜日を繰り返す“オフィス・タイムループ・ムービ”誕生
2021年春に公開された青春ドキュメンタリー映画『14歳の栞』がロングランヒットを記録した竹林亮監督の最新作『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』が、10月14日より公開されることが決定。予告編、メインビジュアル、場面写真が解禁された。
【動画】タイムループは絶望? 希望? 『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』予告
竹林監督の劇場映画2作目となる本作は、小さなオフィスを舞台に、社員全員が同じ1週間を繰り返していくという、「お仕事」×「タイムループ」の一見ミスマッチな題材を、身近で共感を呼ぶ物語に仕上げた新感覚オフィス・タイムループ・ムービー。脚本は、『14歳の栞』で製作を務めた夏生さえりが担当する。
とある小さな広告代理店で働く主人公・吉川朱海は、「この仕事が終わったら、憧れの人がいる大手広告代理店へ転職する」と燃え上がる野心を持って仕事に取り組んでいた。しかし、次から次に降ってくる仕事で、余裕はゼロ。プライベートも後回し。月火水木金土日、休みなく働き続けていた。
そんな彼女は、ある月曜日の朝、後輩2人組から「僕たち、同じ1週間を繰り返しています! このタイムループを、夢の出来事だと思って忘れないために、合図を覚えてください。鳩です…」と告げられる。ひとり、またひとりと、「白い鳩」の合図に導かれ、タイムループの中に閉じ込められているのを確信する社員たち。だが、その脱出の鍵を握る永久部長は、いつまで経ってもタイムループに気づいてくれないのだった…。
主人公・吉川朱海を演じるのは、新進気鋭の若手女優・円井わん。いつまでたってもタイムループに気づいてくれない永久部長役は、マキタスポーツが務める。主題歌は、ヒップホップ・アイドル・ユニットのlyrical schoolによる「WORLD’S END」。駆け抜けていくような刹那的なメロディーで作品を彩る。
予告編は、朱海(円井)が「部長、私たち、同じ1週間をずっと繰り返してます!」と訴える場面から始まる。その言葉に、ぽかんとした表情で「本当に?」と答える永久部長(マキタスポーツ)。何度もタイプループさせられる日々の中、鳩がまるで合図のようにオフィスの窓にぶつかる。「来週が突然来る可能性はつねにあるんです。そうなったら大惨事です」と危機感を持った社員たちは、その原因と思われる部長にタイプループしていることを気づかせようと奮とうする。
終盤では、朱海から「部長は、自分の夢と、みんなの事、どっちが大事ですか?」と問われ、永久部長がうろたえるような表情を見せる意味深な場面も。果たして、絶望と希望の月曜日が押し寄せる中、さまざまな思惑を抱える社員たちは無事にタイムループから抜け出すことはできるのか。
竹林監督は、本作について「時間が過ぎるのはとても早いからこそ、今という時間にしっかりと向き合って生きていかなければとよく思います。本当にしっかりと向き合えた時に、初めてぐるぐるとしたループから螺旋(らせん)階段になり、ゆっくり進んでいけるのかなとか想像しながら、また日々を繰り返しています。この映画が、見る人の心の窓に激突する白い鳩になることができれば嬉しいです」とコメントを寄せている。
メインビジュアルは、「このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」というコピーとともに、社員たちが永久部長を取り囲んでいるかのように配置された、にぎやかでどこかユーモラスな雰囲気が漂うデザインとなっている。
映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』は、10月14日より渋谷・シネクイント、大阪・TOHOシネマズ梅田、名古屋・センチュリーシネマにて先行公開。10月28日より全国順次公開。
<竹林亮監督コメント全文>
コロナ禍の生活でも顕著に感じましたが、僕の生活ではたまに、これタイムループしてるんじゃないかと感じる瞬間があります。あれ、この議論前もしたよね!?とか、この仕事が終わったら全てが変わる!と毎回思っていたり。
時間が過ぎるのはとても早いからこそ、今という時間にしっかりと向き合って生きていかなければとよく思います。本当にしっかりと向き合えた時に、初めてぐるぐるとしたループから螺旋階段になり、ゆっくり進んでいけるのかなとか想像しながら、また日々を繰り返しています。この映画が、見る人の心の窓に激突する白い鳩になることができれば嬉しいです。