山崎育三郎、ダスティン・ホフマンが演じた難役に挑戦 日本初演ミュージカル『トッツィー』、2024年1月上演
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俳優の山崎育三郎が主演を務めるミュージカル『トッツィー』が、東京・日生劇場にて、2024年1月より上演決定。山崎は、売れない中年男優だったが、女装することで大人気スターとなったマイケル・ドーシー／ドロシー・マイケルズ役を演じる。
【写真】女装でスチール撮影に挑んだ山崎育三郎
原作は、ダスティン・ホフマンが主演の映画『トッツィー』（1982）。売れない中年男優が知恵を巡らせて女装したところ、一躍大人気スターになってしまうというアメリカン・ジョークたっぷりの作品だ。本作では、時と場所を現代のブロードウェイの舞台に置き換え、装いもあらたにミュージカル・コメディ化。2019年のトニー賞ミュージカル部門においては、ミュージカル作品賞をはじめ計11部門にノミネート、最優秀脚本賞および最優秀主演男優賞に輝いた。
音楽・歌詞はデヴィッド・ヤズベック、脚本はロバート・ホーン、演出はスコット・エリス、振付はデニス・ジョーンズが担当し、現代のブロードウェイで活躍する作家とクリエイティブが集結。今回が日本での初演となる。
俳優のマイケル・ドーシーは、演技へのこだわりと熱意は人一倍だが、演出家やスタッフと揉めてしまう性格に難ありの男。俳優として芽が出ない日々が続いていた。演技指導の仕事もしながら舞台に出るチャンスを探している中、自分が指導している女友達がミュージカルのオーディションに落ちたことに発奮。女性になりきって”ドロシー・マイケルズ”と名乗り、オーディションを受けたところ、合格する。
その後、数々のミュージカルに引っ張りだことなり、一躍人気スターに。素の自分としては全く売れないのに、女優ドロシーになりきると、共演者やスタッフなどから人望まで得てしまった。同じ舞台で共演することになったジュリーは同業者のドロシーを人として信頼を深めるが、かたやマイケルはジュリーに恋をしてしまい…。
主演の山崎は、オファーを受けた時の心境として、「またひとつ大きな挑戦が始まると思いワクワクしました。これまで出演したミュージカル作品の中で、最も音域が広く、マイケルとドロシーの演じ分けも役者としてのやりがいを感じます」と告白。女性キーを出すためのヴォイストレーニングも数年前から行っていたとも明かす。
本作の魅力を、名曲揃いで楽曲が美しいところであると語り、女装で挑んだスチール撮影については「撮影現場には男性スタッフさんが沢山いらっしゃるんですけど、男性の目線がいつもと違うといいますか。自分を見る目が凄い（笑）。なんだかこの格好をするとすごく自信が持てて、胸を張ってステージに立てそうな、なんだか開放的な気持ちになれました」とドロシーになるヒントを感じた様子。
作品のテーマは、人を受け入れること、みんなそれぞれ様々な形があるということ、そして年齢に関係なく自分が一歩踏み出せばいつからだって変われる、新しい自分に出会えることだとアピール。観客へ向け「素晴らしい脚本、演出、音楽、振付、衣裳、セット、これぞブロードウェイミュージカル！ミュージカルの醍醐味が全てが詰まった作品です」と呼びかけた。
ミュージカル『トッツィー』は、東京・日生劇場にて、2024年1月より上演。地方公演は大阪、名古屋、福岡、岡山（予定）にて2、3月上演。
