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フランスで140万人が大喝采! セドリック・クラピッシュ監督最新作『ダンサー イン Paris』公開決定

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映画『ダンサー イン Paris』ポスタービジュアル

映画『ダンサー イン Paris』ポスタービジュアル(C)2022 / CE QUI ME MEUT MOTION PICTURE ‐ STUDIOCANAL ‐ FRANCE 2 CINEMA Photo : EMMANUELLE JACOBSON‐ROQUES

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セドリック・クラピッシュ

 パリ・オペラ座バレエ・ダンサーのマリオン・バルボーが映画初主演を飾り、フランスで 140万人から喝采を浴びたセドリック・クラピッシュ監督最新作『EN CORPS(原題)』が、邦題を『ダンサー イン Paris』として9月15日より公開されることが決定。予告編、ポスタービジュアル、場面写真が解禁された。

【動画】監督が20年来の構想を実現 『ダンサー イン Paris』予告編

 本作は、バレエ・ダンサーの最高位エトワールになる夢の実現を前に予期せぬ出来事によって挫折してしまう、ひとりの若き女性ダンサーの第二の人生を描く。

 監督は、『スパニッシュ・アパートメント』や『パリのどこかで、あなたと』などで、なんでもない日常に潜む大切な瞬間や普通の人々の愛おしい姿を描き出し、フランスで最も愛される監督の一人となったセドリック・クラピッシュ。思春期の頃から一観客としてダンスへの情熱を燃やし続けたクラピッシュ監督は、これまで多種多様なダンスステージを鑑賞し、監督としては2010年にパリ・オペラ座バレエのエトワールであるオーレリ・デュポンのドキュメンタリー『オーレリ・デュポン 輝ける一瞬に』を作り上げた。

 それからも、パリ・オペラ座からの依頼で定期的にステージを撮影していたが、世界がコロナの闇に覆われた時、パフォーマンスの場を失くしたダンサーたちが自宅で撮影した映像を編集し、『Dire merci(メルシーと言うこと)』という4分間の映画を製作。「ダンサーたちのステップが気持ちを軽やかにしてくれる」とたちまち世界中に広がったこの作品をきっかけに、ついに本作で「いつかダンスをテーマとしたフィクション映画を作る」という20年来の構想を実現させた。

 主人公エリーズを演じるのは、パリ・オペラ座バレエのプルミエール・ダンスーズ(エトワールに次ぐポジション)で、クラシックとコンテンポラリーを自在に行き来するマリオン・バルボー。ダンスシーンに一切のスタントを使わないと決意したクラピッシュ監督が、映画初出演にもかかわらず主演に抜てきした逸材だ。

 オープニングから観客を圧倒するのは、台詞無しで展開する15分間のバレエシーン。舞台裏にカメラが潜入し、本番前に神経を研ぎ澄ますダンサーたちを捉える。バルボーが踊るのは「ラ・バヤデール」。舞姫(バヤデール)ニキヤが恋人に裏切られる物語だ。バルボーは恋人の不実を目撃したエリーズの衝撃と哀しみをニキヤに重ね合わせ、胸に迫る見事なダンスを披露。さらに、自らの手で人生の第二章を切り開こうとするエリーズの心情を、誰もが共鳴できるように繊細かつリアルに演じた。

 エリーズが出会うダンスカンパニーの主宰者役に、コンテンポラリー界の奇才として名を馳せるホフェッシュ・シェクターが本人役で出演。彼の代表作「ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット」を振り付ける過程にカメラが密着し、ダンサー一人一人の肉体に刻みつけられた体験、魂に眠る感情を引き出し、作品へと昇華させていく姿をドキュメンタリータッチで追いかけ、トニー賞最優秀振付賞にノミネートされた振付家の創作の秘密に迫る。

 完成した舞台はラストで披露され、自身の第二のスタートを祝福するようなエリーズのダンスが、観る者に生命力を注ぐ。さらに、エリーズが惹かれるダンサーとして、フランス出身のメディ・バキが出演。コンテンポラリーとブレイキンを融合したパフォーマンスで魅了する。またエリーズの父親には、『12か月の未来図』のドゥニ・ポダリデス。数々の名言をエリーズに贈るレジデンスのオーナーには、『サン・ジャックへの道』のミュリエル・ロバン。間抜けなところが愛らしいエリーズの理学療法士には『パリのどこかで、あなたと』のフランソワ・シヴィル。脇を固める個性派のフランス俳優たちが、物語にユーモアを添える。

 予告編は、パリ・オペラ座バレエ団でエトワールをめざす主人公のエリーズが、夢の実現を目前に恋人の裏切りから心乱れ、本番中に足首を負傷する姿から始まる。医師から踊れなくなる可能性を告げられて踊ることを半ば諦め、新しい生き方を模索するエリーズは、料理のアシスタント係の仕事で訪れたブルターニュで、今を時めく注目のダンスカンパニーと出会う。

 これまでのバレエとは違う、独創的なコンテンポラリーダンスが生み出される過程を目撃し、やがて誘われるまま練習に参加したエリーズは、「踊り方を変えるんだ。不完全でいい」「君の体は生きたがっている」といった言葉に背中を押され、未知なるダンスを踊る喜びと新たな自分を発見していく。そして最後は「私は今日新たな人生に踏み出した」というセリフ、エリーズが笑顔で疾走する姿などで幕を閉じる。

 ポスタービジュアルは、美しいパリの街を背景に、エリーズがベランダで踊るシーンをメインに配置したデザイン。彼女の横には「壊れかけた夢の先で、わたしは輝く」というコピーが添えられている。

 映画『ダンサー イン Paris』は、9月15日よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開。

映画『ダンサー イン Paris』予告編

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