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『グランツーリスモ』アーチー・マデクウィ、プロのゲームプレイヤー⇒プロレーサーを演じる役作りの秘密に注目

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映画『グランツーリスモ』主演のアーチー・マデクウィ
映画『グランツーリスモ』主演のアーチー・マデクウィ

 映画『グランツーリスモ』で主演を務めるアーチー・マデクウィが、ゲームプレーヤーからプロレーサーになった主人公を演じる上での役作りの秘密を明かした。

【写真】主人公のモデルとなったヤン・マーデンボローとアーチー・マデクウィの2ショット

 Apple TV+のSFシリーズ『See ~暗闇の世界~』で注目され、その後A24によるホラー映画『ミッドサマー』やNetflixで配信中の『ハート・オブ・ストーン』に出演し、着実にキャリアを築いてきたアーチー。そんな彼が、ハリウッド大作の本作に初めて主演に大抜てきされ、スターとしての道を歩み始めた。

 アーチーが演じるのは、ゲーム「グランツーリスモ」のトッププレーヤーからプロレーサーになった実話を描いた作品の主人公ヤン・マーデンボロー。「ヤンが暮らす小さな町では、毎日が同じことの繰り返しです。それでも彼には、成し遂げたい夢と情熱があります。車に夢中で、ゲーム『グランツーリスモ』が大好きな彼は、子どもの頃からずっとドライバーになることだけを夢見てきました。でも、それは彼の手には届かない世界でした。ゲーマーをプロのレーサーに育てるというGTアカデミーに参加するチャンスを得られるまでは、ですが」 と、ハリウッドスターとして大きなチャンスが巡ってきた自身同様に、ヤンに訪れた奇跡にも共感できたようだ。

 さらにゲームプレーヤーからプロレーサーになっていく過程で、ヤンの性格も変わっていったとアーチーは言う。「仲間内では自信に満ちている彼ですが、もともとはシャイで、多少内向的で、引っ込み思案なところがありました。それは自分のスキルや才能がどれほどすごいものなのか、まだわかっていなかったからです。しかしあの狭い車内で過ごす時間が増えるごとに、彼は自信を高め、本来なるべきだった人間になっていくんです」。

 ヤンのことをよく理解するアーチーがこの作品のことを知ったのは、キャスティングされるより前のことだったという。「この作品の脚本家の一人と会い、彼がストーリーを聞かせてくれました。その話はまだ誰にも知られていないけれど、すごくインスピレーションを与えてくれる物語だったんです。だからその後に送られてきたインタビュー映像などの資料を見て驚きました」とアーチー。

 その後、主演を見事勝ち取り、撮影に参加したアーチーは、レーシングカーの運転を始めるも、劇中のヤン同様に最初は運転の仕方が分からなかったそうで、昼間は別の撮影をし、夜になるとこっそりと運転のレッスンを受けて撮影に臨んだという。

 しかし難関はレーシングカーの運転よりも他のところにあったと明かす。それは本作には必須となるゲーム。「ヤンを演じる上でゲームがうまくならなければいけませんでした。ゲームカフェでのシーンでは、強敵であるAIを相手にプレイして勝たなければいけなく、気が遠くなりそうでした。実際のヤンさんを見てレーシングゲームがうまくなるためには、どれほどの練習量とスキルが必要か、わかっていましたから、本当に大変でした」 と、その苦悩を明かす。

 さらにアーチーは「プレイステーションの会社から、シートとステアリングホイールとペダルなどシミュレーターが送られてきました。私はそれらを使用し、とにかく練習、練習、練習の毎日でした。サーキットや走行ライン、コーナー、ブレーキの感覚を覚えるのは特に難しくて、かなりのスキルが必要です。そして感覚がつかめたらあとは繰り返すのみ。レースの度にあんなに細かいことを極限の状態でやっているレーサーたちを心から尊敬します」 と語る。

 ゲームで高い技術を学んだからこそ、プロレーサーたちのすごさが分かり、さらにゲームのトッププレーヤーからそんなとてつもないハードルを越えてプロレーサーになったヤンがどれほどの苦難を乗り越え、夢にチャレンジしていったかを演じたことで実感することができたようだ。そしてこの不可能と思われる挑戦を行ったヤンに、アーチーは賛辞を惜しまなかった。

 映画『グランツーリスモ』は、9月15日より全国公開。

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