圧倒的な緊張感で描くFBIとの心理戦―映画『リアリティ』緊迫の予告編解禁
シドニー・スウィーニーが主演する、劇作家ティナ・サッターの映画監督デビュー作『リアリティ』より、一発触発の緊張感をはらんだ予告編が解禁された。
【動画】FBI文書を完全映像化! シドニー・スウィーニーが主演『リアリティ』予告編
トランプ政権を揺るがす疑惑をリークした女性リアリティ・ウィナー。彼女はなぜ、ある日突然“国家の反逆者”となったのか。本年度ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品された本作は、アメリカ国家機密リーク事件で世界中を騒然とさせた女性のFBI尋問音声記録を、何気ない会話や息遣い、咳払いひとつに至るまで、ほぼリアルタイムで完全再現した心理スリラーだ。
2017年、25歳の米国家安全保障局(NSA)契約社員リアリティ・ウィナーが「ロシアのハッカーによる2016年アメリカ大統領選挙介入疑惑に関する報告書」をメディアにリークした罪でFBIに逮捕された。「トランプ大統領誕生は、ロシア政府に仕組まれたものだった―?」全米で大論争を巻き起こしたこのリーク事件の真相に挑んだのは、劇作家であり、本作が映画監督デビューとなるティナ・サッター。
ごく平凡な若者だったリアリティ・ウィナーが心に募らせていったある思いとは―? その知られざる実像が、異常なまでの緊張感と圧巻の“リアリティ”をもって事件の真相とともに浮かび上がる。
このたび、映画表現の極限の“リアリティ”に挑んだ“実際のFBI尋問記録を一言一句、完全再現”という衝撃の手法が明らかに。シドニー・スウィーニーの熱演に圧倒される、一発触発の緊張感をはらんだ予告編が解禁された。
映像は、感情をなんとか抑え込むようにじっと一点を見つめる主人公リアリティ・ウィナーに、FBI捜査官がなだめるような口調で語りかけるシーンから幕を開ける。実際のFBI尋問記録をなぞって「やあ 調子は?」という軽いあいさつまでもが完ぺきに再現されていく様子が映し出され、本作の台詞は事実を完全にそのままよみがえらせたものなのだという衝撃が飛び込んでくる。
彼らの一見FBI捜査官とは思えないラフな服装や親身な振る舞いに、はじめは愛想笑いを浮かべ余裕すら見せるリアリティだが、そんな彼女を見据えるFBI捜査官の視線は既に“事件の容疑者”に向けられるものになっていることが垣間見えた瞬間、たちまち不穏な空気が漂いはじめる―。会話が核心に迫るとともに混乱と不安、焦燥感が徐々に高まり緊迫感があふれ出す映像からは、『THE GUILTY/ギルティ』や『search/サーチ』に続く新感覚のサスペンス・スリラーの風格が漂い、一体どんなスリリングな展開が待ち受けるのか、ますます本編への期待が高まる予告編となっている。
本作での鬼気迫る演技で世界中から絶賛を集めた主演のシドニー・スウィーニーは、1997年生まれの26歳。『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』『ユーフォリア/EUPHORIA』『ホワイト・ロータス』といった話題作に立て続けに出演し強烈なインパクトを残し、映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などで一躍ブレイクを果たしたハリウッドのライジングスターだ。
エミー賞ノミネート経験も持ち、確かな演技力と唯一無二の存在感で人気を集め着実にスターダムを駆け上がっている彼女の次回作には、『スパイダーマン』のスピンオフで2024年全米公開予定の『マダム・ウェブ』が決定。「スパイダーウーマン」役に抜てきされダコタ・ジョンソンらとの共演など、話題が続く彼女から目が離せない。
映画『リアリティ』は、11月18日より全国公開。