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北欧発・スリリングで壮大な人間ドラマ『ゴッドランド』、予告編&場面写真公開 日本公開は3.30

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映画『ゴッドランド/GODLAND』ポスター
映画『ゴッドランド/GODLAND』ポスター(C)2023 ASSEMBLE DIGITAL LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

 第96回米アカデミー賞国際長編映画賞アイスランド代表作品に選出された、アイスランドの気鋭フリーヌル・パルマソン監督作『ゴッドランド/GODLAND』が、3月30日より公開されることが決定。予告編、ポスタービジュアル、場面写真2点が解禁された。

【動画】過酷な旅路に不穏な雰囲気、、、『ゴッドランド/GODLAND』予告編

 物語の舞台は、デンマークの統治下に置かれていた19世紀後半のアイスランド。若きデンマーク人の牧師ルーカスが、植民地アイスランドへ布教の旅に出る。任務は、辺境の村に教会を建てること。しかしアイスランドの浜辺から馬に乗り、陸路ではるか遠い目的地をめざす旅は、想像を絶する厳しさだった。デンマーク嫌いでアイスランド人の年老いたガイド、ラグナルとは対立し、さらに予期せぬアクシデントに見舞われたルーカスは、やがて狂気の淵に落ちていく。瀕死の状態で村にたどり着くが…。

 監督・脚本は、アイスランドの気鋭フリーヌル・パルマソン監督。日本ではトーキョーノーザンライツフェスティバルで紹介された『ウィンター・ブラザーズ』(2017)、『ホワイト、ホワイト・デイ』(2019)で国際的に高く評価されてきた、今北欧で最も注目を集めるフィルムメーカーのひとりだ。

 アイスランドで生まれ育った後、デンマークに長く住み“2つの全く異なる国によって分断されてきた”というパルマソン監督が、本作で両国を対峙させ、文明と自然の対立、コミュニケーションの断絶による異文化との衝突、支配や信仰など、現代にも通じる普遍的な主題をあぶり出す。撮影に2年を費やし、広大な荒野、轟音と共に流れ落ちる滝、氷河に閉ざされた湖など、神話の世界のような風景や自然の驚異に圧倒される映像の数々を収めている。

 第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品されたのち、29の映画祭で38部門ノミネート、18部門受賞を達成(2024年1月18時点)。メディアからは「予測不能な展開に釘付け」「壮大なスケールに思わず息を飲む」「まるで奇跡。何度も日常的な出来事を、呼吸を忘れるほど美しく見せる。構図、色彩の扱い方、巧みな編集にみるみる引き込まれる」などと絶賛され、各国でロングランヒットを記録した。

 第96回米アカデミー賞国際長編映画賞のアイスランド代表作品となり、ショートリストにも選出。さらに第39回インディペンデント・スピリット賞の外国映画賞にノミネートされたほか、アメリカの有力映画メディア「インディ・ワイヤー」が選ぶ2023年のベストムービー、トップ25にもランクインを果たし、英国紙「ガーディアン」が選ぶ2023年の映画第6位にも輝いた。

 予告編は、デンマーク国教会から若き牧師のルーカスが、アイスランドの辺境の地に、教会を建てる使命を与えられるところからスタート。「現地の人々と環境に適応することに努めなさい」という助言を受け、ルーカスは旅に出る。しかし、いざ現地に着くとアイスランド人の年配ガイドのラグナルからは、デンマーク人ということで敵視されてしまう。

 気候が自国と全く異なる上に、言葉がわからず現地の人と意思疎通ができない。さらに、渡りたい河が増水していたりと数々のトラブルに見舞われ、ついには故郷に帰りたいと祈るほど疲労が極限に達し、追いつめられてしまうルーカス。過酷な旅路や、ルーカスと現地の人々との交流には不穏な雰囲気が漂い、さらにそれを、教会の鐘や十字架を金槌で打ち付ける音、活火山の噴火などの音が、スリリングで不気味に際立たせる。地球の鼓動を体感するような圧巻の映像美に引き込まれると同時に、主人公の運命の行方に興味がふくらむ予告映像に仕上がっている。

 ポスタービジュアルは、アイスランドの凍った湖の上で、ルーカスがアイスランドの風景や人々を記録すべく、カメラを構える姿を配置したもの。横には「気難しいガイドに導かれ、危険な旅が始まる―」というコピーが添えられ、ロゴにはアイスランドの国の形を思わせるデザインがあしらわれている。

 映画『ゴッドランド/GODLAND』は、3月30日よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。

映画『ゴッドランド/GODLAND』予告編

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