タランティーノ、21世紀のベスト映画11位に深作欣二監督『バトル・ロワイアル』を選出
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クエンティン・タランティーノ監督が、自身が選ぶ「21世紀のベスト映画20」を発表。11位に、深作欣二監督による2000年公開の映画『バトル・ロワイアル』を選出し、『ハンガー・ゲーム』は同作の盗用だと非難した。
【写真】タランティーノが選ぶ「21世紀のベスト映画20」11位~20位を見る
監督として『パルプ・フィクション』や『レザボア・ドッグス』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などを世に送り出し、シネフィルとしても知られるタランティーノ監督。ゲスト出演したポッドキャスト番組『The Bret Easton Ellis Podcast』で、「21世紀のベスト映画20」のうち、20位から11位までを発表した。
20位には、スティーヴン・スピルバーグ監督による2021年の『ウエスト・サイド・ストーリー』を挙げ、伝説の作品を「蘇らせた」と称賛。「この作品で、まだ衰えていないことをスティーヴンが証明した」と語り、マーティン・スコセッシは今や「これほどエキサイティングな」映画を作ることはできない辛口に述べた。
また18位には、『イングロリアス・バスターズ』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などでタッグを組んだブラッド・ピット主演の『マネーボール』を選び、「ブラッド・ピットの演技は、ここ20年におけるスターの演技の中で、お気に入りの1つだ。映画スターとして現れ、自身が映画スターたる所以を見せつける。映画を一身に背負っている」と称えた。
そして今回発表された中で最高位に挙げられたのは、「仁義なき戦い」シリーズの深作欣二監督が高見広春の同名小説を映画化した『バトル・ロワイアル』。近未来の日本を舞台に、政府により無作為に選ばれた中学生が、最後の1人になるまで殺し合いを繰り広げるバイオレンスアクションだ。タランティーノ監督は、アメリカ公開前より一足早く、『キル・ビル』撮影の下見のため来日した際に観たと明かし、「一体何を見ることになるのか想像もつかなかった…本当に凄かった」と称賛。
そして2012年に公開された人気シリーズの第1弾『ハンガー・ゲーム』との類似性を指摘し、「日本の作家が、どうしてスーザン・コリンズ(『ハンガー・ゲーム』の原作者)を訴えなかったのか理解できない」とコメント。書評家は日本の小説や映画を認識しておらず、類似性を指摘しないどころか、『ハンガー・ゲーム』を独創的だと評価したと厳しく非難し、「映画評論家は、映画を観るなり、『なんだこれは!『バトル・ロワイアル』をPG指定にしただけじゃないか!』と指摘したよ」と述べている。
なお、1位から10位までは、毎週水曜日朝に配信される『The Bret Easton Ellis Podcast』の次のエピソードで発表される予定。
タランティーノが選ぶ「21世紀のベスト映画20」11位から20位までは以下の通り。
11位 深作欣二監督『バトル・ロワイアル』(2000)
12位 アハロン・ケシャレス、ナヴォット・パプシャド監督『オオカミは嘘をつく』(2013)
13位 ジェフ・トレメイン監督『ジャッカス・ザ・ムービー』(2002)
14位 リチャード・リンクレイター監督『スクール・オブ・ロック』(2003)
15位 メル・ギブソン監督『パッション』(2004)
16位 ロブ・ゾンビ監督『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』(2005)
17位 プラッチャヤー・ピンゲーオ監督『チョコレート・ファイター』(2008)
18位 ベネット・ミラー監督『マネーボール』(2011)
19位 イーライ・ロス監督『キャビン・フィーバー』(2002)
20位 スティーヴン・スピルバーグ監督『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)

