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タランティーノ、21世紀のベスト映画トップ10発表 1位は『ブラックホーク・ダウン』

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タランティーノ、21世紀のベスト映画トップ10を発表
タランティーノ、21世紀のベスト映画トップ10を発表(C)AFLO

 クエンティン・タランティーノ監督が、自身が選ぶ「21世紀のベスト映画20」を発表。先週公表された11位までのランキングでは、深作欣二監督による2000年公開の映画『バトル・ロワイアル』が選出されたことで注目を集めたが、この度トップ10が明らかにされた。

【写真】クエンティン・タランティーノが選ぶ「21世紀のベスト映画」第1位~第10位を写真で見る

 監督として『パルプ・フィクション』や『レザボア・ドッグス』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などを世に送り出し、シネフィルとしても知られるタランティーノ監督が、先週に続き、ポッドキャスト番組『The Bret Easton Ellis Podcast』で、「21世紀のベスト映画20」のトップ10を発表した。

 栄えある1位に選ばれたのは、リドリー・スコット監督の『ブラックホーク・ダウン』(2002)。スコット監督の「演出は偉業であり、まさに驚異的だ」と称賛。「『地獄の黙示録』のような目的意識と視覚効果、感情を徹底的に追求し、成し遂げている。2時間45分強烈さが持続する。最近観直したけれど、上映時間中ずっと心臓が高鳴った。映画に引き込まれ続けた」と評価した。

 2位には、リー・アンクリッチ監督『トイ・ストーリー3』(2010)。過激なバイオレンスで知られるタランティーノ監督の作風とは相容れないが、「完璧に近い作品」と絶賛。「最後の5分で本当に心が引き裂かれた。結末を説明しようとするだけで泣きそうになり、声が詰まってしまう」と評した。

 なお、先週公表された11位までのランキングで、深作監督が高見広春の同名小説を映画化した『バトル・ロワイアル』(2000)を11位に選んだタランティーノは、『ハンガー・ゲーム』(2012)との類似性を指摘し、「日本の作家が、どうしてスーザン・コリンズ(『ハンガー・ゲーム』の原作者)を訴えなかったのか理解できない」とコメント。書評家は日本の小説や映画を認識しておらず、類似性を指摘しないどころか『ハンガー・ゲーム』を独創的だと評価したと、厳しく非難し、「映画評論家は、映画を観るなり、『なんだこれは!『バトル・ロワイアル』をPG指定にしただけじゃないか!』と指摘したよ」と述べていた。

 タランティーノが選ぶ「21世紀のベスト映画20」は以下の通り。

1位 リドリー・スコット監督『ブラックホーク・ダウン』(2002)
2位 リー・アンクリッチ監督『トイ・ストーリー3』(2010)
3位 ソフィア・コッポラ監督『ロスト・イン・トランスレーション』(2003)
4位 クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』(2017)
5位 ポール・トーマス・アンダーソン監督『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)
6位 デヴィッド・フィンチャー監督『ゾディアック』(2007)
7位 トニー・スコット監督『アンストッパブル』(2010)
8位 ジョージ・ミラー監督『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)
9位 エドガー・ライト監督『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)
10位 ウッディ・アレン監督『ミッドナイト・イン・パリ』(2000)
11位 深作欣二監督『バトル・ロワイアル』(2000)
12位 アハロン・ケシャレス、ナヴォット・パプシャド監督『オオカミは嘘をつく』(2013)
13位 ジェフ・トレメイン監督『ジャッカス・ザ・ムービー』(2002)
14位 リチャード・リンクレイター監督『スクール・オブ・ロック』(2003)
15位 メル・ギブソン監督『パッション』(2004)
16位 ロブ・ゾンビ監督『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』(2005)
17位 プラッチャヤー・ピンゲーオ監督『チョコレート・ファイター』(2008)
18位 ベネット・ミラー監督『マネーボール』(2011)
19位 イーライ・ロス監督『キャビン・フィーバー』(2002)
20位 スティーヴン・スピルバーグ監督『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)

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