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倉本聰が朗読でサプライズ登場! さだまさしら出演「北の国からコンサート 富良野公演」レポート

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「北の国からコンサート 富良野公演」より自ら手掛けた劇伴を演奏するさだまさし
「北の国からコンサート 富良野公演」より自ら手掛けた劇伴を演奏するさだまさし

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 8月9日にドラマ『北の国から』の舞台となった富良野市の富良野演劇工場にて、ドラマ放送開始45周年を記念する「北の国からコンサート 富良野公演」が開催。本公演のレポートが到着した。

【写真】「黒板五郎の遺言」を朗読する脚本家・倉本聰

 1981年にフジテレビ系で放送が開始された、ドラマ史に残る不朽の名作『北の国から』。田中邦衛演じる黒板五郎とその子供、純(吉岡秀隆)、螢(中嶋朋子)の家族が、北海道、富良野の大自然を舞台に繰り広げる小さな家族の愛の物語は、人間的な魅力あふれる多彩な登場人物と、心に残る数々の名場面で当時圧倒的な支持を受け、連続ドラマ24回の放送後も、1983年に放送された『’83冬』から『2002遺言』まで、8本のスペシャル版が放送された。今も北海道、富良野市のロケ地には数多くの人が訪れている。

 ハミングだけで歌われる、誰もが知るメインテーマ「北の国から‐遙かなる大地より」のみならずほぼ全ての劇伴を作曲したさだまさしが、当時の録音にも参加したメンバーを含むトッミュージシャン5人と出演。さらに螢を演じた中嶋朋子、ドラマが大好きで全てのロケ地を巡るなど、『北の国から』愛にあふれるますだおかだ増田が出演した。

 拍手の中、ミュージシャンとさだまさしが登場。すぐに会場内は暗転した。すると暗闇の中から、吉岡秀隆演じる幼い純の声が聞こえてくる。「電気のスイッチどこですかー」。富良野で住む家に電気が通じていないことを知り、純が衝撃を受けるシーン。その音声だけが暗闇の中から流れてくる。

 田中邦衛演じる五郎の懐かしい声が「夜になったらどうするの」と叫ぶ純に「夜になったら眠るンです」と語りかける。観客は一気に「北の国から」の世界に引きずり込まれていった。

 さだまさし率いる「北の国から スペシャルバンド」によるメインテーマ「遙かなる大地より」が奏でられると、ステージはゆっくりと明転。背景のスクリーンには美しい富良野の自然とドラマのシーンが映し出される。開始からわずか数分、すでに客席からはすすり泣く声も聞こえている。観客を引き込む演出も見事だが、当時の視聴者にトラウマにも近い衝撃を与え、多くの感動を届けてきたこのドラマのパワーを改めて感じられる。

 1曲目のメインテーマはギターのみで、あのハミングは無し。続けて子供時代の純の映像と共に「純のテーマ」が、さだのバイオリン演奏を中心に届けられた。

 曲が終わると今回初めてのMC。さだがあいさつと共に「日本人が大好きな『北の国から』放送開始45周年になります」とまずは節目の年を迎えたことを伝えると「メインテーマ、いつ歌うかなあと思ってたでしょ?(僕が)歌ったら今日は終わりですから」と会場を和ませた。

 続けて今日のゲスト、ますだおかだ増田を紹介するくだりでは「(北の国からファンには)マニアすぎて気持ち悪いくらいの人がいる」と笑いを誘いつつ、増田を呼び込んだ。増田は、主人公黒板五郎のいでたちそのままに、ジャンパーにニット帽で登場。「(富良野に来る時の)正装です!」と言ったものの「8月にこの格好は暑いです」と笑った。第1部では、増田とのトークを交えながら「螢のテーマ」「都会のテーマ」など、ドラマを彩った名曲を演奏した。

 休憩を挟んでの第2部では、螢を演じた中嶋朋子を迎えて3人でのトークショーも行われ、当時の撮影秘話や、ドラマへの思いなどがたっぷりと語られた。トークショーの後、シリーズの最終作となる「北の国から 2002遺言」のラストシーン。黒板五郎が富良野駅のホームで螢と孫の快と別れる感動的な映像が流れた。直後会場が完全に暗転。客席にわずかなざわめきが起こると、静かな、しかし力強い声で朗読が始まった。

 「純、螢 俺にはお前らに遺してやるものが何もない…」「北の国から 2002遺言」の中で五郎が純と螢に遺した遺言だ。舞台の上手に灯りがスッと入ると、そこには車いすに座って朗読をする脚本家、倉本聰の姿があった。今年91歳の倉本聰の声が会場に広がる。黒板五郎の遺言が、作者である倉本聰自身によって朗読されるという誰もが予想していなかったサプライズ。会場のあちこちから、これまでよりもずっと大きいすすり泣きの声が聞こえてくる。倉本聰が黒板五郎そのものであるようにも思えた。朗読が終わると再びステージは暗転、会場からは鳴りやまない大拍手が送られていた。

 最後は、メインテーマの「遙かなる大地より」を今度はハミング入りで披露。会場全体での大合唱となってこの感動的なコンサートは幕を閉じた。

 ドラマの聖地で行われた奇跡のような公演。単に懐かしいというだけではなく、45年という月日を感じさせないこのドラマのメッセージを観客一人一人が改めて感じたに違いない。映像も圧倒的で、ドラマを作り支えてきたスタッフや地元の方々の熱意と努力にも思いを馳せた。手を伸ばせばステージに届きそうな距離でこの公演を見られたのは、これも奇跡かもしれない。

 なお、この公演の模様は、8月21日12時~30日23時59分まで、FOD、PIA LIVE STREAM、Streaming+、カンフェティ ストリーミングシアターで配信することが決定している。チケット販売期間はFOD、PIA LIVE STREAM、カンフェティ ストリーミングシアターにて8月30日21時まで、Streaming+にて8月28日21時まで。

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