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『死ぬまでにしたい10のこと』監督最新作『ムクドリと人生とレモンパスタ』公開決定

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映画『ムクドリと人生とレモンパスタ』ポスタービジュアル
映画『ムクドリと人生とレモンパスタ』ポスタービジュアル(C) Copyright 2025 Cattleya S.r.l. unipersonale, Ruvido Produzioni S.r.l. unipersonale, Bartlebyfilm S.r.l.,Vision Distribution S.p.A, Buena Pinta Media S.L.U., Bteam Prods S.L., Perdición Films S.L.,Apaches Entertainment S.L., Tres Cuencos A.I.E. Tutti i diritti riservati.

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イザベル・コイシェ

アルバ・ロルヴァケル

エリオ・ジェルマーノ

 『死ぬまでにしたい10のこと』『マイ・ブックショップ』の名匠イザベル・コイシェ監督最新作『tre ciotole(原題)』が、邦題を『ムクドリと人生とレモンパスタ』として、11月13日より公開されることが決定。ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。

【写真】生きてほしい “あなた自身の人生を” 『ムクドリと人生とレモンパスタ』場面カット3点

 恋人との些細な口論の末、突然ひとりになった高校教師マルタ。がらんとした部屋で、食べ物の味も、光の色も、世界の輪郭さえも失われていく。そんな彼女が始めたのは、三つのボウルに食材を丁寧に盛り付ける、奇妙で静かな“儀式”。そしてK‐POPスターの等身大パネルとの対話、キッチンの光に気づく瞬間、ローマの街を自転車で駆ける時間。小さな行為の積み重ねが、やがて彼女を再び世界へとつなぎ直していく―。

 原作は、イタリア文学の鬼才ミケーラ・ムルジャが晩年に遺した短編集『Tre Ciotole 3つのボウル 危機の1年のための儀式』。複雑で変化の激しい世の中で、私たちに与えられているのは、生きていると感じさせてくれる儚い瞬間だけ。別れは終わりではない。それは、静かに受け入れ、もう一度歩き出すための時間。死の直前に書かれたその物語には、痛みと優しさが同じ温度で息づいている。

 イザベル・コイシェ監督は、小さなディティールを重ね合わせ、映画という視覚的言語でそのまなざしを受け継いだ。流れるようなカメラワークと親密なクローズアップは、人生の重大な局面と向き合いながら安らぎを求める女性の姿を、そっとすくい上げる。

 主演は、イタリア映画界を代表する名優アルバ・ロルヴァケルとエリオ・ジェルマーノ。ロルヴァケルの繊細な表情と沈黙の演技、ジェルマーノの内面の葛藤を掘り下げる存在感が、マルタと彼女の恋人アントニオの“静かな別れ”に深い陰影を与える。ローマの午後の光、石畳の質感、夜の静けさ。フィルム用ヴィンテージレンズを通して捉えた街の息遣いが、マルタの心の動きと重なり、そっと画面ににじむ。

 ポスタービジュアルは、ロルヴァケル演じる主人公のマルタがローマの街を自転車で駆け抜け、本当の自分を取り戻していく場面を用いたもの。「くだらないことに心をすり減らさないで。あなたの好きに生きてほしい。あなた自身の人生を」というコピーが添えられ、作品の核となるテーマを静かに、力強く示している。

 場面写真では、晴れやかな表情で窓の外を見つめるマルタと、その背後でアントニオが彼女の髪にそっと顔をうずめる、対照的な二人の表情が捉えられているほか、マルタがローマの街中を颯爽と自転車で走り抜ける姿や、拾ってきたK-POPスターの等身大パネルと並んで佇むユーモラスでどこか切実な一瞬も収められている。マルタを取り巻く人々や生活の断片が丁寧に切り取られ、これらの存在が彼女にどのような変化をもたらすのか、興味を高める写真となっている。

 映画『ムクドリと人生とレモンパスタ』は11月13日全国公開。

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