異常な殺人鬼の純愛を描いた『カニバル』公開決定 ゴヤ賞8部門ノミネートの衝撃作
映画
スペインのアカデミー賞と言われるゴヤ賞で8部門にノミネートされた、異常な殺人鬼の純愛を描いた『カニバル』の公開が決定した。
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本作は、この世で最もセンセーショナルなタブーというべきカニバリズム、すなわち人間が人間の肉を食べるという行為に魅せられた連続殺人鬼の罪深き姿と、一方で描かれる純粋な愛の行方を追った官能的ラブストーリー。
スペイン・グラナダで独身生活を送るカルロスは腕のいい仕立て屋だが、美女ばかりを狙う連続殺人鬼の顔も持っており、捕らえた獲物を解体し、その肉片を“味わう”という禁断の行為を繰り返していた。そんなカルロスの密やかな日常が、美しき双子姉妹との出会いで揺らぎ出す。謎の失踪を遂げた妹を捜索する姉・ニーナに深入りしたカルロスは、彼女への愛と殺意の狭間で苦悩し、思いがけない運命をたどっていく…。
本作にはグロテスクな猟奇シーンが一切なく、カルロスの孤独な人生を、あるとき芽生えた“愛”とともに、アーティスティックで端正な演出で映像化。さらに、複雑な矛盾や狂気をはらんだストーリーは極上のサスペンスとも言えるだろう。ゴヤ賞・撮影賞に輝いた出色の映像美も必見だ。
主人公カルロスを演じたアントニオ・デ・ラ・トーレは、ペドロ・アルモドバル、アレックス・デ・ラ・イグレシアといったスペインを代表する巨匠＆鬼才の作品に多数出演してきた人気俳優。容姿はそっくりだが性格の異なる双子姉妹ニーナとアレクサンドラを、一人二役で巧みに演じ分けたルーマニアの新進女優オリンピア・メリンテからも目が離せない。
最も罪深き男の、最も純粋な愛の行方を見つめた衝撃作『カニバル』は5月24日より全国公開。（R‐18指定）
