キリストはインドへ修行に行っていた!? 雑誌「ムー」編集長がその魅力と謎を解説
映画
映画化もされた『ジーザス・クライスト・スーパースター』という作品があるように、イエス・キリストこそは人類史における地球的大スター。そんなキリストの生涯を描いた映画『サン・オブ・ゴッド』が2015年1月10日公開となる。ミステリアスで様々な解釈を可能とする人生も大スターたる所以であるキリストだが、その魅力と謎を、あの雑誌「ムー」の三上丈晴編集長が解説。信じる信じないはあなた次第！ とばかり耳を傾けた。
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世界最大のベストセラーである聖書、中でもキリストの生涯はこれまでも多く映画化されてきた題材であるが、本作ではその誕生から弟子との出会い、伝道活動、そして死から復活に至るまで、有名エピソードを多く盛り込み、聖書の世界を知るためにも最適な作品となっている。
「非常にコンパクトに、気を遣ってまとまっていて、画も綺麗です。クリスチャンでない人が観るには、聖書の世界、イエスの生涯を知ることができると思います」。
三上編集長もこの点にはお墨付きを与えるが、一方で映画で描き切れない、深さと大きさ、そして謎を秘めているのがキリストの魅力でもある。「ムー」2月号ではその一端に迫ると言い、三上編集長は次のように言う。
「キリストはもう宇宙人だとか散々やっているんですが（笑）、実はイエスのことを書いた福音書って4つしかなくて、それをつぶさに見ていって年表を作ると、12歳から30歳の記述が一切ないんです。この間、キリストはどこかで修行していたんじゃないかっていう話があって、それに対応するようにチベット密教系のお寺にイエスが来たというお経（聖イッサ伝）が残っていて、カシミール地方のスリナガルっていうところにはイエスの墓があるんです」。
キリストは青年期、インドへ修行に出掛けていた！ それぞれ世界三大宗教の一つであるキリスト教と仏教を結びつける仰天話であり、詳しくは「ムー」2月号をお読み頂くとして、こうした多様な解釈が可能で、それを受け切る深淵で大きな懐を持つのが、やはりキリストの魅力であろう。
「イエスがインドに来て仏教に影響を与えた、大乗仏教が生まれた背景にはイエスの教え、キリスト教が伝わっていたんじゃないかという話もあります」。
ムゥ、と思わず雑誌名に似た唸り声を上げずにはいられない話である。他にも、談話中にあった宇宙人説、テレポーテーションをはじめとした超常現象を起こすことができたという話もあり、やはり人智を超えた存在であるキリスト。その宇宙規模の世界へ、『サン・オブ・ゴッド』は格好の入り口であり、知られざる一面は「ムー」で補い想像を巡らすと、めくるめく人類史のミステリーを楽しむことができるだろう。（取材・文・写真：しべ超二）
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