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ホロコーストの生存者と元ナチスの看守がハグ インスタ画像が拡散中

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ハグを交わすホロコースト生存者と元ナチス看守
ハグを交わすホロコースト生存者と元ナチス看守※The Times of Londonで紹介された画像のスクリーンショット

 81歳のホロコースト生存者と、元ナチスの看守がハグをしている画像がインスタグラムで拡散している。アウシュビッツのビルケナウ収容所に収容されていたエヴァ・モーゼス・コーは、彼女のインスタグラムアカウントに、元ナチス看守のオスカー・グローニングとの写真を投稿。The Washington Postによると、グローニングはナチス政権下の同収容所で、ユダヤ人やその他殺害された人々の所有物の分類や査定を行なっていたという。

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 説明責任のある高齢の元ナチス及び第二次大戦の戦犯に対して下された2011年の判決により、グローニングは現在、ホロコーストの犠牲者30万人の殺害共謀に関しドイツで裁判を受けている。

 コーはグローニングに対し証言をするために裁判に出席していたが、裁判の前の短い時間、二人は対面する機会を持った。Quoraによると、コーがグローニングに直接会うことを決めたのには2つの理由があった。1つには、初めてグローニングに会った時、自己紹介をした後にグローニングが気絶してしまったことだという。

 「そんな反応は期待していなかった。元ナチのおじいさんをノックアウトしてしまったわ」とコー。2つ目には「犠牲者側の人間が加害者側の人間と会ったら、何が起こるか興味があった」からだという。コーは、現在のドイツに存在するネオナチの若者達に対し、グローニングにファシズムを糾弾するよう頼む機会を持つことにしたのだ。

 「彼と話していたら、彼は私をハグして頬にキスをした。私だったらそこまではしなかったと思うけど、まあ彼が70年前にしたであろうことを考えると、それよりは良いわね」。

 コーは、証言の中で弁護側を許す発言をしているが、このように付け加えている。「私の許しは、加害者が彼の行ないに対し責任を負うことを免除しているわけではないし、私がアウシュビッツで何が起こったかを質問する権利を放棄するものでもない」。

 BBCによると、グローニングは、アウシュビッツのビルケナウ収容所での虐殺に関し彼が「道徳的に」有罪であることを認めているが、大量殺戮への直接的な役割は否定している。もしこの裁判で有罪となれば、グローニングは3〜15年の懲役刑となり、彼はその晩年を独房で過ごすことになる。

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