常盤貴子、ストーカー役に挑む 映画『だれかの木琴』で池松壮亮と初競演
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直木賞作家・井上荒野の「だれかの木琴」が常盤貴子と池松壮亮で映画化されることがわかった。監督は、ベルリン国際映画祭銀熊賞のほか、数々の映画賞を受賞している名匠・東陽一が務める。
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本作は、人同士のつながりが希薄となった現代で、女性が感じる精神的な飢餓感、疎外感をテーマにすえ、それに対峙せざるを得ない男たちの姿を描く、人と人との“共鳴・共振”の物語。
平凡な主婦のはずが、一通のメールがきっかけでストーカーと化していく小夜子を演じる常盤は、「あの！東陽一監督の映画に参加させて頂けるなんて。『ザ・レイプ』『もう頬杖はつかない』に憧れ、興奮していた女優を始めた頃の私に教えてあげたいです！」と作品への思いを語る。そして、「監督から、『役作りはしないでください』と強くなんども言われていたので、『役作りをしない』役作りに挑戦してみました」と、本作での演技を振り返った。
一方、小夜子の執着の対象となる美容師・海斗を務める池松は、「東監督の作品に出演できるなんて、嘘じゃないかと思いました。また１つ大きな夢が叶ってしまった気分でした」とコメント。そして、「僕がやるべきことは、用意してもらった世界を信じることくらいでした」と役作りについて話した。
また、東監督は、今回のキャスティングについて「常盤さんは、熟成した演技力の、その深い底の方に、ただ『そこに居る』だけで、女の微妙な心の動きを表現できる人、だと思っていたし、池松さんは自由で繊細な青年の心情を表現できる、若手のホープ」と語り、二人に絶大な信頼を寄せていることがうかがえた。
映画『だれかの木琴』は、2016年9月に全国公開。
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