早霧せいな、「和の心を大切に皆様にお届けできたら」退団公演に向けて意気込み
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退団を発表している宝塚歌劇団 雪組のトップスター・早霧（さぎり）せいなと娘役トップの咲妃（さきひ）みゆが16日、都内にて行われた雪組公演『幕末太陽傳』『Dramatic“S”！』の制作発表会見に登壇。今回の公演が二人にとって退団公演となる。早霧は「今まで以上に進化する舞台を、そして今まで以上に心を込めて精一杯務めて行きたいと思います」と意気込んだ。
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第一幕のミュージカル・コメディ『幕末太陽傳』は、川島雄三監督の代表作で、実在した品川の遊郭・相模屋を舞台に起こるさまざまな人間模様を軽妙なタッチで描いた同名映画のミュージカル化作品。第二幕のShow Spirit『Dramatic“S”！』では“S”をキーワードに繰り広げる歌とダンスのショー。本作の宝塚大劇場公演は第103期初舞台生のお披露目公演となる。
早霧同様、今回が卒業作となる咲妃は「これまで同様全力で、感謝の気持ちを込めて舞台を作りあげていきたいと思います」と抱負を語ると、二人を送り出す形となる望海風斗は「普段の公演より感情の揺れ幅が大きい公演になることは間違いないと思いますが、いつもどおり早霧さん、咲妃が突き進んでいく方向にしっかりついて行きたい」と力強く語った。
早霧は本作の映画を観て「これに宝塚らしさ、華やかさ、雪組らしさを加えたらよりお客様に喜んでいただけるのかなと思いました。そのためには佐平次がいかに動いて、皆様に愛されるキャラクターになれるかが芯になってくるので、羽織芸や小道具を使ったり魅せる芝居ができればと思います」と意気込みを語った。
またもう一作のショー『Dramatic“S”！』の「S」には“早霧”“せいな”“咲妃”などさまざまな“S”が込められているが、「Sを使って今回の見どころや意気込みを」という質問には、まず望海が手を挙げ「“すごいぞ！”の“S”」と元気に答えたところから大喜利のような展開に。悩んだあげく咲妃は「“SNOW（雪）魂”の“S”で」、そしてオチを求められる形となり焦り気味の早霧は「スペシャルで、スーパーで、最高で、すごいぞ！で、SNOW魂で、全部！ 一言じゃ言えません！」とかなりの力技で乗り切った。
最後に早霧は「最後の公演が日本ものになることは想像していなくて最初は戸惑ったんですけど、この作品をやるために和ものの経験を積んできたんじゃないかなと今振り返って思います。和の心を大切に皆様にお届けできたらと思います」と抱負を語った。
雪組公演『幕末太陽傳』『Dramatic“S”！』は4月21日（金）～5月29日（月）に宝塚大劇場、6月16日（金）～7月23日（日）に東京宝塚劇場にて上演。
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