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佐藤浩市×渡辺謙共演、3.11福島第一原発事故描く『Fukushima 50』製作決定

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映画『Fukushima 50』に出演する渡辺謙、佐藤浩市
映画『Fukushima 50』に出演する渡辺謙、佐藤浩市

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 俳優の佐藤浩市主演、渡辺謙の共演で、東日本大震災時の福島第一原発事故を描く映画『Fukushima 50』の製作が決定。映画『沈まぬ太陽』を手がけた若松節朗監督がメガホンを取り、事故当時、死を覚悟して発電所内に残った作業員約50名の戦いを描く。

【写真】『Fukushima 50』原作書影

 本作は、ジャーナリストの門田隆将が90人以上の関係者への取材を元につづったノンフィクション『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)を原作にした人間ドラマ。2011年3月11日午後2時46分、日本観測史上最大の地震によって引き起こされた巨大津波に襲われ、未曾有の事故に苛まれた福島第一原子力発電所を舞台に、事故後も発電所に残り、事態収束のために奔走した約50名の作業員の戦いを描いていく。

 タイトルの“Fukushima 50”とは、東日本大震災による福島第一原発の事故発生後も、現場に残り続けた約50名の作業員のことを意味し、事故当時、欧米メディアがこの呼称を使用し、広まることとなった。

 主演の佐藤が演じるのは、福島第一原発1・2号機当直の伊崎利夫。佐藤は「絶対に忘れてはいけない、繰り返してはいけない事があります」と語ると、続けて「あの日あの時どういう状況に我々が、日本があったのか? その事を思い出し、明日のそして後世の為の映画を若松監督、渡辺謙さん達と一緒に確認をしながら作りたいと思います」と意気込みを吐露した。

 福島第一原発所長・吉田昌郎役の渡辺は「今もなお苦しみの続く福島の方々の思いを受け止めながら『沈まぬ太陽』以来の若松監督、そして浩市くん、素晴らしいキャストと共に緊迫感溢れる画を積み重ねていきたいと思っています」とコメント。

 メガホンをとる若松監督は「この映画は家族や生まれ育った町や村を守る為に命を賭して未曾有の危機に挑んだ人々の話です。あの時、現場にいた者しか知り得ない真実を描いて行こうと思っています」と語った。

 クランクインは11月末、クランクアップは2019年1月末を予定している。

 映画『Fukushima 50』は2020年全国公開。

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