来年の米アカデミー賞、4月に延期を発表 新型コロナウイルスの影響で
映画
アメリカで開催される映画賞の最高峰アカデミー賞。2021年2月に予定されていた第93回授賞式が、新型コロナウイルスの影響を配慮し、4月25日に延期されることが明らかになった。
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現地時間6月15日、主催する米映画芸術科学アカデミーが延期を発表。この日程は、授賞式のテレビ放映が始まった1953年以来、一番遅い時期の開催となる。また、毎年秋に行われるアカデミー主催のガバナーズ賞も延期。12月に予定されていたアカデミー映画博物館のオープンも2021年4月30日に延期が発表された。
Los Angels Timesによると、スティーヴン・スピルバーグやローラ・ダーン、ウーピー・ゴールドバーグなどを含む、アカデミーの54人の理事たちが、Zoomによるヴァーチャルミーティングを行い、決定したという。この秋から冬にかけての新型コロナウイルスの再流行の可能性を考慮したそうだ。
授賞式の延期に伴い、賞の対象となる長編映画の公開時期の期限についても拡大措置が取られる。当初、アカデミー賞の対象資格を得るには、2020年1月1日～12月31日に、米ロサンゼルス地区の映画館、少なくとも1ヵ所で1週間以上の上映を行う必要があったが、2020年1月1日～2021年2月28日に期間が延長される。アカデミーはこれに先立ち、映画館の閉鎖に伴い、条件をクリアすれば劇場公開なしでも資格が得られることを発表していた。
アカデミー賞の延期で、ゴールデン・グローブ賞や組合賞など、例年オスカーに先駆けて行われる授賞式にも影響を与える見通し。英国アカデミー賞はすでに延期を発表している。
なお、授賞式はABCで放映されることが決まっているが、ソーシャルディスタンスが求められる可能性が高く、これまでの授賞式のプランとは変更が必要だと考えられる。どういった形態で開催されるかはまだ明らかになっていない。
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