「ディズニー・オン・クラシック 2026」全国ツアー開幕 今年は『アナと雪の女王』を大フィーチャー!
ディズニーの名作アニメーションや映画、テーマパークの音楽を、フルオーケストラの演奏と、ニューヨークをはじめとする全米で活躍するヴォーカリストたちの歌唱で届けるコンサートツアー。24回目を迎える今年は「Let It GO 〜扉をひらけ」をテーマに、3ヵ月以上かけて全国51公演が開催される。9月11日のツアー初日を翌日に控えた、文京シビックホール(東京)での公開リハーサルの模様をレポートしよう。
【写真】『アナと雪の女王』の名場面がよみがえる!『ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2026』ゲネプロの様子
◆東京ディズニーシー(R)人気水上ショー「ブラヴィッシーモ!」と感動の再会!
今年も例年通り2部構成の同コンサート。テーマに沿った楽曲をいろいろな作品から聴くことができる第1部だが、第2部が寒い場所が舞台の『アナと雪の女王』のため、「暖かいところが舞台の作品からの楽曲を」というのが今回のコンセプトとのこと。
トップバッターを飾るのは、『モアナと伝説の海2』より「Beyond(End Credit Version)」。暗いステージには、波音が響き、夜の海辺を思わせる演出。ライトに照らされた7人のヴォーカリストによる熱唱が光る。モアナの世界観たっぷりで、物語の舞台へと見事に誘う。ペンライトを使う場面もあったりと、冒頭からカッコいい、それでいて楽しい演出がさえる。またリードヴォーカルを務めるケネディ・マキャラスターが主人公の心境の変化を繊細に表現、ただ美しいだけではない歌声にグッとくるはず。
次は「愛が導く物語」と題して、4つのアニメーション作品から1曲ずつ披露される。『ミラベルと魔法だらけの家』より「本当のわたし」、『ライオン・キング2 シンバズ・プライド』より「愛の導き」、『ターザン』より「ストレンジャーズ・ライク・ミー」、『アラジン』より「ホール・ニュー・ワールド」というラインナップだ。男女間の愛にとどまらず自己愛、探究愛、家族愛、人類愛、ひいては地球愛まで想起させる振り幅の広い“ラブソング”たちだ。軽快なメロディーと歌声にワクワクさせらえたかと思えば、しっとりと聴かせるナンバーでホロっとし……。たった4曲でここまで楽しめるのは、演奏や歌唱力の高さはもちろんのこと、スクリーンに映し出される映像やスライドも大きく貢献していると言えそう。
さらにデュエットでは、愛し合うカップルに即座になりきって歌う(そこはもう完全に2人だけの世界)、ヴォーカリストたちの表現力の高さも特筆に値するだろう(お互いに照れがあったりすると、見ている観客にもそれが伝わって、一瞬で冷めてしまうものなので)。
第1部の最後は、東京ディズニーシーの人気アトラクションとして2004年〜2010年まで開催された、芸術的な夜の水上ショー「ブラヴィッシーモ!」(エディット・バージョン)を演奏。プログラムでは、「“水の精”と“火の精”が出逢い、恋に落ちていく軌跡を、壮大なスケールで美しくも切なく描いた物語。音楽・映像・照明が織りなすディズニーの世界をお楽しみください」と紹介されている。正直なんのこっちゃ?とあまり期待していなかったが、スクリーンに映し出される、水上ショーの迫力ある映像と見事にマッチした音楽はホントに壮大で、美しいことこの上なし! ここでもソリストとして美声をたっぷり披露するのは、マキャラスターだ。水の精として歌詞ではなく、ラララ、ハハハといったハミング的な歌唱だけで歌い上げてしまう姿に感動。透き通った声が、まるで楽器のように聴こえてくる不思議な感覚が湧き上がってきた。
いっぽう火の精の場面で大活躍するのは、オーケストラ・ジャパンのパーカッショニスト3名だ。一糸乱れず鳴り響く、力強いドラムのビートに心が熱くなること請け合い。ディズニーのアニメーション映画からの音楽とは大きく異なるけれど、生で楽しむ醍醐味が詰まった演目と言えるだろう。
