家も人生も、自分たちの手で建て直す――感動作『サンドラの小さな家』予告
映画
アイルランド出身の新進女優クレア・ダンが脚本と主演を務め、映画『マンマ・ミーア！』のフィリダ・ロイド監督がメガホンをとった『サンドラの小さな家』より、予告編とキービジュアル、場面写真が公開された。
【動画】母娘と隣人たちの、奮闘と希望の感動作『サンドラの小さな家』予告編
『女王陛下のお気に入り』を手掛けた製作会社のエレメント・ピクチャーズが贈る本作は、アイルランドのダブリンを舞台に、夫から逃げてきた母娘が、隣人たちに助けられながら自らの手で小さな家を建てようとする姿を描く感動作。シングルマザーの主人公を演じるのは、主に舞台で活躍し当時無名に近かったアイルランド出身の女優クレア・ダン。ダンは「ホームレス状態になった」という親友からの電話に衝撃を受け、本作の脚本を執筆。その初脚本を読んだロイド監督は「天性の脚本家」と絶賛し、ダン自身が主演することを条件にこの映画の監督を買って出た。
共演は、これまで映画『つぐない』やドラマ『ザ・クラウン』に出演し、デイムの称号（大英帝国勲章）を持つベテラン女優のハリエット・ウォルターと、イギリスの演劇界で最も権威あるローレンス・オリヴィエ賞を2度受賞し、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の狡猾な諜報機関の頭・ヴァリス役が記憶に新しいコンリース・ヒル。母サンドラを支える娘役の愛らしい子役たちの名演も注目だ。
本作は2020年のサンダンス映画祭で絶賛され、Variety誌が選ぶ2020年ベスト映画第4位に選出。2月5日に発表された英国アカデミー賞のロングリストで、イギリス映画の作品賞部門「英国作品賞」候補20作品にも選ばれている。主演のダンはVariety誌の「2020年に注目すべき脚本家トップ10」、VOGUE誌の「2021年のライジングスター15」に選ばれ、次回作にはリドリー・スコット監督、マット・デイモン、アダム・ドライバーら共演の映画『The Last Duel』への参加が発表されている。
予告編は、「家を建てたいの」と真剣な表情で語るサンドラ（ダン）の姿からスタート。続いて、夫の暴力に耐えかね娘たちを連れて家を飛び出し、お金もまともな職もないという崖っぷちの状況で、愛する娘たちのために前に進もうと奮闘するサンドラのたくましい姿、そんな彼女に手を差し伸べる人々の姿が映し出されていく。舞台で鍛えられたダンの高い演技力を垣間見られる、エモーショナルな映像となっている。
キービジュアルは、全て手作りで建てられた小さな家を背景に、サンドラと娘、そして彼女の「自力で家を建てる」という無謀な計画に協力する多様な顔ぶれの隣人たちがにこやかに歩く心温まる場面を切り取ったもの。横には「世界は変えられる。この場所があるから。」という希望あふれるコピーが添えられ、アイルランドのシンボルカラーであるグリーンも印象的なビジュアルに仕上がっている。
映画『サンドラの小さな家』は4月2日より全国公開。
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