チョウ・ユンファ

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チョウ・ユンファの詳細情報・プロフィール

生年月日

1955/5/18

出身地

香港

詳細

“亜州影帝(アジア映画の帝王)”の異名を取る、香港映画界を代表するスター。「リプレイスメント・キラー」(98)でハリウッドに進出してからは国際的にも活躍中。その人柄の良さでも定評があり、笑顔が強烈に魅力的だ。 タンカーの船員である父親の3番目の子供として貧しい家庭に生まれ、高校卒業後は工員をしていたが、73年にTV局の俳優養成所に入って芸能界入り。TVドラマ「狂潮」(75)で主役に抜擢され、また「上海灘」(8 )でも爆発的な人気を得る。映画デビューは76年の「投胎人」。しばらくは不遇の時代が続いたが、アン・ホイ監督の青春映画「獣たちの熱い夜/ある帰還兵の記録」(81)でナイーブな青年を演じて注目され、「風の輝く朝に」(84)では台湾金馬賞男優賞を受賞するなど、アジア映画界で知られた存在となっていくが、86年にジョン・ウーのアクション映画の金字塔「男たちの挽歌」で大ブレイク。友のためには命を捨てて戦う男気あふれる姿と二丁拳銃はトレードマークとなり、世界中のアクション映画ファンから“兄貴”と親しまれ、香港電影金像賞男優賞にも輝いた。その後もジョン・ウーと組み、「男たちの挽歌Ⅱ」(87)、「狼/男たちの挽歌・最終章」(89)、「狼たちの絆」(91)、「ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌」(92)などを送り出す。しかし芸域はアクション映画にとどまらず、実在した天才ギャンブラーを演じた「ゴッド・ギャンブラー」(89)では抜群のコメディセンスを発揮。バリー・ウォン監督と組んでシリーズ化させ、「ゴッド・ギャンブラー 完結編」(94)はユンファ様最大のヒットを記録した。「誰かがあなたを愛している」(87)の切なさを漂わせたダメ男や、ジョニー・トゥ監督作「過ぎゆく時の中で」(89)の泣きの入った演技もたまらない。シリアスな表情と甘い笑顔の使い分けが実に魅力的。8 年代前半から、毎年5本をくだらないペースで映画出演を続けたが、9 年頃からB型肝炎を患い、出演作品を絞るようになった。しかし、98年には念願のハリウッド進出。ジョン・ウーが製作総指揮として関わった「リプレイスメント・キラー」で、香港アクションの醍醐味とスタイリッシュでクールな魅力を見せつけた。翌年はベテラン刑事に扮した「NYPD15分署」で新人刑事役のマーク・ウォルバーグと共演。「アンナと王様」(99)ではジョディ・フォスターと共演し、自国の文化を遵守しながらも自立した英国女性に心惹かれるシャムの王様を堂々たる風格で演じたが、まだその魅力を1 ％生かせるハリウッド映画に出会っていないのが残念。ユンファが演じる「マトリックス」のモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーンの役)を観たかった。アカデミー作品賞などにノミネートされた中国・アメリカ合作のアクション大作「グリーン・デスティニー」( )では、ジェット・リーが蹴った剣の名手役を貫禄の存在感で演じきり、世界的な名声を確立。 2年には「ピープル」誌の“世界で最も美しい5 人”の一人に選ばれた。「バレット モンク」( 3)では、アメリカのストリートボーイの師となるチベット修行僧を、アクションを交えつつもコミカルに演じた。 注目の新作は、中国清朝の海賊役で登場する「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ第三弾「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」。 私生活では、83年に結婚した最初の妻と6ヵ月で破局。86年にはシンガポール出身のジャスミンと結婚、子供のいない二人は多くの養子を育てているそうだ。趣味は写真。

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