次なる『アベンジャーズ』映画のヒントも!? 『ロキ』シーズン2が“MCU超重要作”と言えるワケ
提供:ディズニープラス
映画『アベンジャーズ』シリーズをはじめとするマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)登場キャラクターの中でも屈指の人気を誇る“裏切り王子”ロキの単独シリーズ『ロキ』のシーズン2がついに配信開始! 10月6日にディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で第1話が配信されると、待ってましたとファンが一斉に視聴。1話配信開始後の3日間で、「スター・ウォーズ」シリーズの大人気作『マンダロリアン』シーズン3に次ぐ世界視聴数を獲得し2023年の第2位を記録したほど話題を集めている本作。今回は全6話構成で毎週金曜日更新となる『ロキ』シーズン2を思いっきり楽しむために――、これまでのおさらいと本作のポイントを紹介する。
■危険度SSS級! MCUでのロキの暴れっぷりを振り返る
まずはロキがMCUでどんな暴れっぷりを見せてきたかを改めて振り返ろう。ロキは、アベンジャーズのメンバーである雷神ソーの弟で、人の心を操ったり、変身できたりする“いたずらの神”。『マイティ・ソー』(2011)では王位継承者である兄への嫉妬を爆発させ、故郷アスガルドの王座を狙う。敵とも密約を結ぶなど裏切りを駆使するも、ソーに阻止され計画は失敗…と、初登場ながら強烈なインパクトを残した。映画史に残る名作『アベンジャーズ』(2012)では、地球制服を画策し世界中を混乱に陥れるスーパーヴィランとして君臨。ヒーローチーム「アベンジャーズ」結成のきっかけを作るなど、その危険度はSSS級だ。
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)と『ソー』シリーズでもMCUに欠かせない名物キャラクターとして活躍し、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)では最強の敵サノスに果敢に立ち向かうも敗北し殺される…。地球中のファンを悲しませたが、ロキの歴史はまだ終わらない。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)では、サノスに消し去られた人々を元に戻すべく『アベンジャーズ』(2012)の世界へと向かったアイアンマンたちが捕縛されていたロキと出会う。そしてロキはアベンジャーズの隙を突いて脱走。その“続き”が描かれるのが『ロキ』シーズン1だ。
時空を超えて逃げ出したロキは、“正しい時間軸”を監視する組織TVA(時間変異取締局)に捕まり、文字通り世界――いや全宇宙を崩壊させかねない大事件に巻き込まれていく。サノスに殺されたロキがいた時間は「神聖時間軸」と呼ばれ、TVAによって管理されていたもの。しかしそこにバグが生じる。『エンドゲーム』で2012年のロキが逃亡したことで、新たな時間軸が誕生してしまったのだ。「変異体」と呼ばれるさまざまな“自分(姿かたちは皆違う)”と出会い、全宇宙の命運が自分の手に握られていると知るロキ。そんな中、時間軸の分岐が無数に発生してしまう事件が勃発! MCUの歴史を根底から覆しかねない事態に直面し、ロキはどう動くのか⁉ それが明かされるのが『ロキ』シーズン2なのだ。
■なぜ愛される? 我々がロキに魅了されるワケ
魅力的なスーパーヒーローがひしめいているMCUで、なぜ悪者=ヴィランであるロキがこんなにも人気なのか? トム・ヒドルストンふんするヴィジュアル的なカッコよさはもちろんだが、その神髄は“愛され力”にあるだろう。
“裏切り王子”の異名を持ち、何度も兄のソーをだましたり、自身の野望を達成するためには手段を選ばなかったり――。非道なところはあれど、その根底には兄に対するコンプレックスや「自分の力を認めてほしい」というナイーブな感情が潜んでいる。それでいて、なんだかんだで兄に構ってほしかったり、時に正義の心を発揮して強敵に立ち向かっていくからなんとも憎めないのだ。かつ、強キャラなのにチャーミングなのも推せるポイント。予想外のハプニングが起きて慌ててしまったり、完璧な計画を立てた…とドヤ顔をしていたら重大な欠陥を見逃していたり、どこかカッコつけきれない愛嬌がある。
『ロキ』ではその味わい深いキャラクターがさらに深掘りされ、コミカルなところもアクションも他者に対して愛情を抱く“心の揺れ”も――これまでにないロキの表情や新たな側面をたっぷりと供給してもらえる。そして…。これまではヴィランとして行動してきた彼に起こる変化にも、要注目。シーズン2ではどんな進化を見せてくれるのか、期待が止まらない!
■ただでさえ面白いのに! 『ロキ』S2で高まる、次なる『アベンジャーズ』への期待
その『ロキ』シーズン2だが、第1話からフルスロットルで面白さ×新しさが畳みかけてくる展開に。なんと、ロキに謎の“タイムスリップ現象”が発生するのだ! シーズン1のラストで、“相棒”と呼べるほどの仲になったTVAのエージェント、メビウス(オーウェン・ウィルソン)たちが自分を知らない世界に飛ばされてしまったロキ。その後彼は自身に発現した不思議な現象で危機を脱し、自分が「過去」と「現在」を行き来したと気付く。メビウスが自分を知らなかったのは、出会う前の過去にタイムスリップしていたからなのだ…。
ちなみにこの衝撃展開が起こるのは、シーズン2第1話の冒頭5分ちょっと。これから描かれる物語へのワクワクに火をつけるサービス満点の仕様であり、同時に「なぜロキにこの能力がもたらされた?」「神聖時間軸に激変が生じているのか?」「これから何が起こる?」「他のMCU作品(ヒーローたち)への影響はどうなる!?」と考察&予測が止まらなくなるではないか。この『ロキ』シリーズ、物語をただ追っていくだけでも単純に面白いが、張り巡らされた伏線を細かくチェックしながら「これはつまりこういうことで…」と考える“やり込み要素”がすさまじい。ロキに“タイムスリップ現象”が加わったことで、その楽しみが一気に拡張するのだ。
さらに、ファン的な目線でいうなら…。タイムトラベル要素といえば『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場した“タイム泥棒作戦”。こちらは『ロキ』シーズン1の第1話にも直接的につながる内容であり、こうしたリンクもうれしいところ。ちなみにMCUの作品はそれぞれに「フェーズ」という区分けが行われており、『ロキ』シーズン1は「フェーズ4」、シーズン2は「フェーズ5」に当たる。フェーズ4は異なる次元のスパイダーマンが集合する『スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム』や『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』など「マルチバース」がテーマの一つとなっており、『ロキ』で描かれた「変異体」や「時間軸が無数に分岐する」事件もまた、マルチバースとの関連が深い。
そして――フェーズ5の始まりを告げる映画が、『アントマン』シリーズ3作目となる『アントマン&ワスプ:クアントマニア』。本作に登場した敵カーン(ジョナサン・メジャース)は、『ロキ』シーズン1に登場したTVAの創設者(在り続ける者)の別のマルチバースにいる変異体なのだ――。つまり、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』で猛威を振るった史上最凶の敵が、大量にいるという絶望的な状況。しかも、『ロキ』シーズン1でロキの変異体であるシルヴィが“在り続ける者”を葬ったことで、カーンを含む変異体たちの暴走がいまにも始まらんとしているのだ!!
ちなみに今後のアベンジャーズ映画でもカーンはメインのヴィランになるといわれており、その始まりである『ロキ』は「見ない選択肢がない」ほどの最重要案件。大げさでなく、『ロキ』を見ているかどうかで今後のMCU作品にノレるかがまるで違ってくる――とさえ言えるレベルのトピックが、この作品には詰まっているのだ。その“走り”といえるのが『アントマン&ワスプ:クアントマニア』であり、エンドロール後に流れる映像の衝撃度は『ロキ』履修者かどうかで大きく変わってくる。
つまり『ロキ』は、名キャラクターの新たな活躍を心行くまで堪能できる作品であり、これからのMCU映画を見ていくうえで必修でもある――。ただでさえ面白いのに、次なるアベンジャーズ映画のチケットまで搭載されている超豪華仕様なのだ!
『ロキ』シーズン2毎週金曜日「ディズニープラス」にて独占配信中
(C)2023 Marvel
文:SYO
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