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【世界中で感動&号泣者が続出中】『インサイド・ヘッド2』は“わかりみ”が深すぎる! 自分自身を包み込んでくれる“特別な映画体験”に

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P R:ウォルト・ディズニー・ジャパン

世界中で感動&号泣者が続出! 映画『インサイド・ヘッド2』大ヒット上映中
世界中で感動&号泣者が続出! 映画『インサイド・ヘッド2』大ヒット上映中 (C)2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 ディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』が、全世界で歴史的特大ヒットを飛ばしている。頭の中の感情たちの世界を舞台に前作より少し大人になった少女ライリーの成長物語を描く本作は、日本でも公開を迎えるや、周囲でも共感&大人泣きする人が続出。熱い感想に背中を押され実際に鑑賞してみると、「大人になるとヨロコビは失われてしまうの?」というセリフが胸に突き刺さって仕方ない!カラフルでユニークなキャラクターと大冒険へ出かけながら、自分自身の感情や生き方までを優しく包み込んでくれるような、特別な映画体験となった。

『インサイド・ヘッド2』公式サイト >

■頭の中をカラフルな感情のキャラクターたちが体現!

 本作は、人間の抱く感情を擬人化し、「カナシミは必要なのか?」という深いメッセージで世界中を感動の渦を巻き起こした『インサイド・ヘッド』の続編。前作で小学生だった明るく元気な女の子ライリーが、高校入学を控えたティーンエイジャーへと成長した姿を描く。ティーンエイジャーとなったライリーは背も伸び、歯の矯正をしたり、ニキビができたりするお年頃。小学生の頃とは明らかに変化しているが、彼女の心も大きな変革期=思春期を迎えていた。

ライリー
 これまでライリーの中にいたのは、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリという感情。彼らに見守られながら、頑張り屋の性格を育んできた。しかし最近の彼女は、お母さんの些細な一言でイカリやムカムカが大暴れしたり、そうかと思うと「お母さんを悲しませてしまった」とうまく自制できずにカナシミが泣いてしまったり…。どれだけ厄介な感情を追い出そうとしても、“思春期警報”が鳴り響いてしまう。そこに現れたのは、シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシという新たな“大人の感情”。子ども時代はシンプルだったものが、自我が芽生えると同時に、人と比べて劣等感を抱いたり、周囲に合わせなければと思ったり、複雑な感情にどんどん占拠されてしまうのだ。

(左から)ハズカシ、シンパイ、イイナー、ダリィ
 「もし感情が目に見えたらこんなキャラクターなのではないか」とワクワクできるのも本シリーズの醍醐味で、最悪の将来を想像してあたふたと必要以上に準備してしまうシンパイは、ギョロリとした目がどこか怯えているような様子。いつもモジモジしているハズカシは、恥ずかしさMAXになるとピンク色の大きな身体を丸めてフードで顔を隠してしまう。他の人を羨ましいと思ってしまうイイナーはキラキラと瞳を輝かせながら小さな身体で背伸びをしており、退屈で無気力なダリィはその名の通り、ヘアまでダラーンと重力に負けてしまっている。表情豊かな感情たちがなんともかわいらしく、あっという間にスクリーンにくぎ付けになる。

■これは自分のこと…?巻き起こる感情の嵐に「あるある」が満載

 新たに芽生えた“大人の感情”たちには、「わかる!」と共感すること間違いナシだ。アイスホッケーのキャンプに参加したライリーは、親友たちの漂わせる不穏な空気を察知しつつ、「同じ高校に進まないことになった」と知り動揺。ひとりぼっちになってしまうのでは…とシンパイが騒ぎ始めてしまう。シンパイはとことん最悪の未来を想像して、「ここでミスをしてはいけない。チームに入って高校生活をうまく進めるためには、親友よりも先輩たちを優先した方がいい」と画策したり、イイナーが登場したことでライリーは憧れの先輩たちの話に加わろうとしたり、“大人の感情”によって今までのライリーらしくない振る舞いを見せるようになる。ダサいと思われないものをセレクトして「この曲が好き」とカッコつけてみる場面にも、思春期の“あるある”が詰まっているし、みんなが笑っているジョークに分かっているフリをして滑ってしまった時のハズカシの表情など、ライリーの心の動きはどこか思い当たるようなことも多く「頭の中をのぞき見された? 自分のことを描いているの?」と錯覚するほど。


 新しい環境での人間関係や、親友とのすれ違いに対する悩みは、きっと誰もが経験してきたことだろう。また恥ずかしい気持ちが悲しみにつながったり、誰かを羨ましいと思う気持ちが、焦りや心配につながったりと、うまく言語化できないけれど「こういう気持ちになったことがあるな」という心の奥底に潜む感情までを、キャラクターたちが見事に体現している。ピクサーでは、毎回作品をつくる上であらゆる人たちでディスカッションを重ねながら脚本を完成させていくというが、人の心に徹底的に寄り添わなければできないものだと、練りに練られたストーリーやキャラクター描写に改めて惚れ惚れとした。

■大人になるとヨロコビは失われてしまうの?頑張りすぎる大人に刺さる

 次第にライリーの頭の中で存在感を際立たせてくるのが、シンパイだ。一方のヨロコビは「いつも前向きでいるってことがどれほど大変なことか」「ライリーには、シンパイのほうが必要」と自分はもういらないんだと、つらい気持ちになってしまう。こういった展開は若い世代だけでなく、いろいろな経験をしてきた大人だからこそ響くものだと感じる。仕事や恋愛、友人、家族関係など、大人になるにつれて他者と関わることが増え、自分の感情をストレートに表現することが難しくなる。「失敗できない」と眠れなくなるほど不安を覚えたり、ちょっとしたことで落ち込んでいる自分が嫌になってしまうこともある。ヨロコビを純粋に浴びていた子ども時代に比べたら、「シンパイが増えて、ヨロコビが少なくなる」というのは真実かもしれない。劇中のシンパイは悪い未来を想像して震えているが、それはきっと真面目すぎるから。パニックになって涙を浮かべるシンパイを見ていると、抱きしめたくなるほどいじらしい。シンパイの奮闘には、日々を一生懸命に生きる大人ほど涙腺を刺激されてしまうのではないだろうか。


 ヨロコビがライリーのために彼女の頭の中を駆けずり回っていく景色も圧巻で、大スクリーンで堪能してほしい映像ばかり。その過程でヨロコビは、ライリーを守るためにシンパイをはじめとする“大人の感情”と手を取り合っていこうとする。そんなヨロコビの姿からは、「自分のダメなところも受け入れていいんだ」という温かなメッセージが伝わってくる。頑張ったり、良いことをした経験だけが自分らしさを作るのではなく、思い出したくないような記憶やネガティブな感情も、すべて自分を形作るもの。泣いたり、恥をかいたりしたことを通して、思いやりや優しさ、そしてヨロコビが育まれることだってあるはずだ。大人になっても決してヨロコビは失われず、より豊かな輝きと味わいを持ったヨロコビに出会う旅路が、成長していくということなのかもしれない。

 映画を見終わった後には、すれ違う人の頭の中でも感情たちがにぎやかに冒険をしているのだと想像してしまうなど、人に“寄り添う力”を引き出してくれるのも本作のスゴイところ。誰もがヨロコビやカナシミ、シンパイたちと一緒に生きていると思うと、なんだか勇気が湧いてくる。世界中で感動&号泣者が続出しているというのも、大いに納得。めくるめく映像美に酔いしれ、特別な体験のできる1作としてオススメしたい。


映画『インサイド・ヘッド2』は大ヒット上映中。

(C)2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

映画『インサイド・ヘッド2』日本版本予告

文:成田おり枝/クランクイン!編集部

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