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“二つの顔”で正義を貫くダークヒーロー『デアデビル』に釘付け オープニングから圧倒……予想をぶっちぎる過激展開に“観たい欲”が止まらない!!

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PR:ディズニープラス

『デアデビル:ボーン・アゲイン』ディズニープラスにて独占配信中
『デアデビル:ボーン・アゲイン』ディズニープラスにて独占配信中 (C)2025 Marvel

 2025年は待ちに待ったMCU新作ラッシュ! 大ヒット公開中の映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』に続き、5月2日には『サンダーボルツ*』、夏には『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』が劇場公開。さらに6月には『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でMCU初登場を果たしたニューヒーローの単独シリーズ『アイアンハート』の配信も控えているが、この男の“復活”もファンを歓喜、いや狂喜させている! マーベルが誇るダークヒーローであり、「また彼の活躍を観たい!」との声が長年やまなかった『デアデビル:ボーン・アゲイン』の主人公・デアデビルだ。MCUでは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に登場して喝采を浴びたデアデビル――その単独シリーズが遂に幕を開ける! このメモリアルな新作の配信を記念し、本稿では改めてデアデビルの魅力をおさらい。記事後半では、ディズニープラスにて本日(3月5日)から独占配信が始まったばかりの第1~2話の超速レビューをお届けする!

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■昼は弁護士、夜はヒーロー…“二つの顔”で悪を討つ!



 まずはマット・マードック/デアデビルというキャラクターの特異性をご紹介しよう。アベンジャーズのメンバーにはトニー・スターク=アイアンマンやスティーブ・ロジャース/サム・ウィルソン=キャプテン・アメリカのように“中の人”が広く知られたヒーローが在籍するが、デアデビルはその正体を絶対に知られてはならない人物――というのも昼は親身で知性あふれる弁護士=法の番人として活躍し、夜は法で裁けぬ悪を追い詰めて叩きのめす覆面ヒーローなのだ。

 正体を隠すヒーローといえばスパイダーマンが思い浮かぶだろうが、彼が“親愛なる隣人”として人助けをメインに活動するのに対し、デアデビルは犯罪者を夜な夜な徹底的に叩きのめす。闇に紛れて密やかに街を浄化するアウトローさが漂っており、華々しいヒーローとは一線を画すシリアスなヴィジランテ(自警団)の意味合いが強い。救いようのない悪を徹底的に制裁する容赦のなさ、誰をも寄せ付けない鬼気、善と悪の境界線に立つ苦悩、快活な昼の姿とデアデビル=命知らずな夜の姿のギャップ――表と裏の“二つの顔”で正義を貫く、危うくも狂おしい魅力を放つ異端者なのだ。

■“クールな法廷ドラマ×容赦ない過激アクション”の他にはない奇跡の融合!

 二面性のあるヒーロー、デアデビルが活躍する『デアデビル:ボーン・アゲイン』は、我々視聴者にとっては「一粒で二度おいしい」最高のマリアージュを楽しめる一作。“昼編”では超有能な弁護士マット・マードックとして知性×話術でスマートに事案を解決する裁判劇を堪能でき、デアデビルと化す“夜編”では交渉術などを封印し、完膚なきまでに悪をぶっ潰す極限に武闘派のえぐいアクションに圧倒されることだろう。

 戦闘スタイルも独自性に溢れており、幼い頃に事故で失明した代わりに視覚以外の感覚が異常発達した彼は、聴覚や嗅覚に起因する並外れた空間認識能力・状況判断力を駆使し、フィールドの特性を利用して状況・環境をも手中に収めた組み立てを行う。真っ暗闇でも問題なく躍動でき、衣擦れの音すら聞き逃さない。人体構造を完璧に把握しているため相手の身体のどこを狙えば倒せるかを的確に判断し、鍛え抜かれた格闘術で躊躇なく相手の骨を砕き、仕留めにかかる。あくまで生身の人間であるため生傷は絶えないが、ボロボロになりながらも執念を燃やして追撃の手を止めない姿は、ロックオンされた相手からするとただただ恐怖だろう。知力×暴力がハイブリッドされた“敵に回したら終わる”ヒーロー、デアデビル。『ヴェニスの商人』や『博士と彼女のセオリー』で知られる本格演技派俳優チャーリー・コックスの抑制と爆発を行き来する熱演にも、ぜひご注目いただきたい。

■マーベルドラマの歴史を変える!? 攻めに振り切ったダークでハードな衝撃作

 これまでにも全てがギミックの『ワンダビジョン』や時間の概念を再定義する『ロキ』、社会性を見事に練り込んだ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』など、あっと驚く内容で視聴者を驚かせてきたマーベルドラマシリーズ。中でも『デアデビル:ボーン・アゲイン』は史上最もダーク&ハードな一作になるかもしれない。


 先んじて公開された予告編では、かつては犯罪王だったが、いまやニューヨーク市長にまで上り詰めたキングピン(ヴィンセント・ドノフリオ)とデアデビルのひりつく会話シーンの一端が収められており、早くも緊迫感たっぷり。その後、敵の手足をへし折るデアデビルの姿など、これまで以上に“痛み”のレベルが高まった衝撃的なバトルシーンがお目見え(骨が折れたり打撃の際の“音”の演出も身震いさせられる)し、SNSではデアデビルの帰還を喜ぶとともに攻めた表現&世界観に対する驚きの声が相次いだ。生々しさに振り切った過激度MAXの本作、一体どんなストーリーが展開するのか? 詳細は未だ謎に包まれているが、この男を主人公に迎えた物語は無難さなど軽く吹き飛ばすほどの野心作になっているのはもはや確定事項。とんでもなく“くらう”覚悟を携えて、さらに苛烈に“生まれ変わった(ボーン・アゲイン)”ヒーローの一撃に備えようではないか。

■1話から衝撃――デアデビルVSキングピンから目が離せない!

 ではここからは『デアデビル:ボーン・アゲイン』第1・2話のレビューも展開していこう。まずは第1話――エモーショナルな音楽と共にNYの街並みと市民の営みが映し出されるオープニングから「いつものマーベル作品とひと味違う」感を演出しているが、そうした我々の高揚感は一気に緊迫感へとスライドしてゆく。平和な空気感から一転、デアデビルやフィスクと因縁を持つ射撃の名手ポインデクスター(ウィルソン・ベセル)が登場し、冒頭から衝撃的なバトルが展開。


 演出面も攻めまくっており、デアデビルとポインデクスターたちのバトルでは煙幕がたかれた室内で展開。照明が落ち、ドアが閉まる、そして狭い階段での殴り合いに至るまで長回しで一気に魅せきっている。息もつかせぬサスペンス&バトルに加えて、身体にナイフが何本刺さっても鬼気迫る様相で立ち向かってくるデアデビルの“怖さ”には圧倒されることだろう。


 オープニングを経て――物語は1年後へと移る。ある理由でマットはデアデビルを“卒業”し、現在は新しいパートナーと弁護士稼業に集中していた。医師ヘザー(マルガリータ・レヴィエヴァ)と恋仲になり少しずつ“普通の生活”を始めた頃、宿敵キングピンことフィスクがニューヨーク市長選に出馬すると知り、激しく動揺する。ヤツの狙いは何なのか!? マットの疑念や危機感をよそに「犯罪や貧困に苦しむこの街を私が救う」と語るフィスクは急速に民意を得て下馬評を覆し、市長に当選してしまう――。

 『デアデビル:ボーン・アゲイン』はマット/デアデビルと、フィスク/キングピンのW主人公的な構成になっており、第2話からはヒーロー/ヴィランとしての活動をやめた両者の“再出発”にフォーカスされてゆく。シリアスな法廷劇をはじめ、スリリングな捜査もの、ダークな政治サスペンス、そしてハードなアクションが混然一体となって畳みかけてくるのだ。マットは警官殺しの容疑で逮捕されたヘクター(カマル・デ・ロス・レイエス)が無実だと信じ、弁護を引き受ける。だが調査の中で彼が自警活動を行うストリートヒーローのホワイト・タイガーだったと知り、懊悩。その正体がバレれば陪審員の心理が不利に傾く可能性があるため、判事の説得に奔走する。一方、市長として歩み始めたフィスクは道路の陥没事故による渋滞を市長権限で一瞬にして解決し、市民から喝さいを浴びる。第1話ラストではお互いににらみ合いながらも「ヒーロー/ヴィランとして復帰しない」と誓い合った2人が、法に触れない真っ当な“生き直し”を始めたのかと思いきや――第2話でもまたもや衝撃展開が用意されている。


 若手記者の突撃取材も理性的に対応し、秘書や部下が反対意見を述べても穏やかに受け入れるなど、犯罪王時代に見せた恐怖の体現者からは雰囲気が一変したフィスク。しかし、彼の本性を知るNYPD(ニューヨーク市警)の本部長が辞任すると知るや、家族を人質にとって脅迫(写真を一枚見せるだけで相手を屈服させる最悪の交渉術&有無を言わせぬ凄みに震える!)。まさに「悪党は変わらない」姿をさらしてしまう。そしてマットは、ヘクターの無実を知る証人候補を突き止めるのだが、私怨にとりつかれた警官たちに殺されかけ、タガが外れて返り討ちにしてしまう(切れ味鋭い戦闘シーンはさることながら、冷蔵庫に血がべっとりと付着するバイオレンス描写が鮮烈!)。第2話は封印を解き放ってしまったマットの怒りと絶望の咆哮で幕を閉じ、これからどうなるんだ…!?と“観たい欲”をこれ以上なくかき立てる。

 さらに、「警官の腕に怪しいタトゥーが……彼は本当に善人なのか?」等、さらなる波乱を予感させる要素が大量に仕掛けられているのも気になるところだ。また、デアデビルが引退したことで犯罪が増加し、キングピンが市長に当選する流れを作ってしまった、というヒーロー/ヴィランのマッチポンプ的な関係を突く重厚なテーマ性も作品に奥行きを与えており、目の肥えた視聴者も満足させてくれるのではないか。第3話は3月12日、第4話は3月19日に配信予定。毎話あっと驚く仕掛けを繰り出してくる『デアデビル:ボーン・アゲイン』、くらう覚悟を決めて更新を待ちたい。

『デアデビル:ボーン・アゲイン』はディズニープラスにて独占配信中。

(c)2025 Marvel


文:SYO

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