髭の生えた天使、日本に舞い降りる 「最強の女装男子」Ladybeardは何者なのか?
日本でレディビアード氏のプロデュースを担当しているのは、女装撮影スタジオ「大羊堂」を運営する写真家の立花奈央子氏だ。知人の紹介でレディビアード氏と知り合ったことが縁で、日本での彼の活動をサポートしている。そんな立花氏は、レディビアード氏の魅力について次のように語る。
「そもそも彼自身が人間としてとても魅力的。人を楽しませたいという気持ちが強く、ファンがあっての自分だということを理解しています。だからこそ、最高のパフォーマンスのために毎日の生活を自制心を持って過ごしている。すごくストイックな人なんです」。
女装パフォーマーとしてもっとも大切なことは、肉体の維持。そのためにレディビアード氏は、ジムに通うことはもちろん、高タンパクかつ低脂肪な食品として、大量の豆を毎日食べるようにしているという。撮影などの仕事の前には、利尿作用のあるコーヒーで水分を抜くという徹底ぶりだ。
パフォーマーとしての今後の目標は「もっと大きなステージでパフォーマンスすること」だとレディビアード氏は言う。演劇や声優の仕事、お笑い、ギミックを使った大掛かりなステージにも意欲を示している。
「私にとってのゴールは、お客さんの日常を特別な時間にすること。私たちは毎日何があったかをぜんぶ覚えているわけではありません。でも、すごく楽しくて、感動する出来事があれば覚えておくことができます。それは、とても価値のあることなのです」。
インパクトある見た目とパフォーマンスでファンを魅了し続けているレディビアード氏。その原動力は「人を楽しませたい」という純粋な思いだった。(取材・文:山田井ユウキ)
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