デビルマン、ルパン三世、ドラゴンボール…「往年の名作」相次ぐ復活の理由とは
また、永井氏は「逆にいえば、こうした多様なチャレンジができる環境を“面白い!”と評価していただける受け手側の皆様がいるからこそ、多数のリメイクが存在できているのではないでしょうか。作り手側に共通するのは、受け手側であるお客様を楽しませたい、という“思い”だけだと思います」と分析する。
では、今回の新作「デビルマン」にはどのような“思い”があるのだろうか?
「原作の漫画『デビルマン』は、映像化が難しい、とよく評される作品です。最大のポイントは作品全体の構成が絶妙なバランスで成り立っていること。少しのシーン、少しの間、少しのセリフが変わるだけで別の作品になってしまうのです。ただ、今回かなり大胆な方法を取ることによって『デビルマン』の世界を描いています。本作にかかわる関係者全員が、尋常ではない熱量で制作にまい進中です」。
『デビルマン』同様、他のリメイク作品たちにもそれぞれ、制作者側の多様な“思い”が込められているはず。作品タイトルのネームバリューだけでなく、その背景にあるものまで楽しめる度量を持ちたい。(取材・文:オグマナオト)
2ページ(全2ページ中)
この記事の写真を見る
関連記事
-
X
-
Instagram