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『映画 ハイ☆スピード!』監督、“真琴”が「果てしなくいい奴すぎて…」演出に困る

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 映画版では、椎名旭(声・豊永利行)、桐嶋郁弥(声・内山昂輝)という、テレビアニメ版には出てこないキャラクターがチームメイトとして登場する。「遙、真琴、旭、郁弥はすごくデコボコでなので、4人の関係性は皆でたくさん議論しました。本当にチームになるのかなって頭を抱えながら作っていった部分です」と4人が織りなす微妙な人間関係を見どころの一つにあげた。

 「水泳」を通して「青春」と「絆の大切さ」を躍動感いっぱいに描く本作。さまざまなキャラクターたちが、心に熱い想いを秘めているが「演出するうえでは、旭が一番理解しやすいです。彼の言うことはほとんどの人が納得できると思うんです」と感情移入しやすいキャラクターであること明かすと「つかみ辛いのは真琴ですね。果てしなくいい奴ですが、果てしなさ過ぎてつかみどころがなかった。色々な人に相談しながら、彼の姿を追いかけていきましたね」と苦笑い。

 「映画の時間軸では、中学校に入学した4月からの短い時間での物語。その中で、彼らが彼らなりに真剣に生きた姿を捉えていただき、何かを感じ取っていただけたら嬉しいです」と本作に込めたメッセージを語った武本監督。キラキラと輝く水しぶきのような中学生の「青春」を大いに感じとってもらいたいたい。(取材・文:磯部正和)

 『映画 ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-』は12月5日より全国公開。

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