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『ガールズ&パンツァー』インド式 “マサラ上映”が大好評 「なぜ?」企画者に聞く

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 同劇場では、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のマサラ上映も行われた。どちらもインド映画以外でのマサラ上映だが、その共通点を聞いてみると、「アクションシーンの派手さとスピード感はもちろん、観客が共有できるキーワードがあります」と言い切る戸村さん。「『マッドマックス』なら“V8”の掛け声、ウォーボーイズのような個性的でわかりやすいキャラクター。『ガルパン』では“パンツァーフォー”の掛け声や各チームのキャラの際立たせ方など、とてもシンプルでそれらの要素を共有しやすい故、両作品ともファンがファンを呼び大きな支持を集めているように感じます」と分析する。

 ほかにも、マサラ上映を行う仕掛け人側からみた『ガルパン』の魅力として、戸村さんは「脚本の面白さと演出の構成の素晴らしさ」を挙げる。「各キャラの個性を上手く際立たせ、それぞれに決め台詞もあって、観ている側は自然と感情移入がし易くなる」とのこと。これがマサラ上映の“感情発散”に直結しているのだという。また、戦車ブームを巻き起こすほど徹底したリアリティとディテールにおいては、「特に音響に驚かされました」と舌を巻く。「この最高の音響を完璧に再現するために、急遽ライブハウス用のウーハーを設置し、『ガルパン』音響チーム直々に監修して頂いた音響設定で上映しています」と、劇場側のこだわりを明かしてくれた。

 300枚のチケットがわずか2分で完売した『ガルパン』マサラ上映。3月5日の回で終了となったが、「お客様からの要望がとても多いので、またいつか開催できればと考えております」と戸村さん。塚口サンサン劇場では、5月に4スクリーン中3スクリーンの音響設備を一新する予定だそうで、次回があるとすれば「より音にこだわったマサラ上映ができればと考えております」と語ってくれた。

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