『ガールズ&パンツァー』インド式 “マサラ上映”が大好評 「なぜ?」企画者に聞く

公開16週を迎え、ロングランヒットを続けるアニメ映画『ガールズ&パンツァー 劇場版』(以下:ガルパン)。“乙女のたしなみ”として武道「戦車道」が存在する架空の世界を舞台に、戦車を駆る女子高生たちの姿を描く。本作は、戦車同士の“試合”シーンの迫力を活かした4DX上映なども行われているが、今回、兵庫県尼崎市にある塚口サンサン劇場では、2月27日と3月5日の2日間「マサラ上映」が開催された。インド風の映画の楽しみ方であるマサラ上映とはどのようなものなのか…同劇場の戸村文彦さんにお話を聞いた。
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戸村さんは「マサラ上映とは本来、ミュージカル仕立ての映画が多いインド独特の楽しみ方です」と話す。「インドの方々は、劇中の歌とダンスに合わせて一緒に踊ったり、気分が高揚したらクラッカーを鳴らしたり紙吹雪を撒いたりと、“見る”というより“参加する”という感じで映画を楽しまれる」と言い、その最大の魅力を「鑑賞中に起こった感情の高ぶりを、思う存分表現できることだと思います。多くの方が一緒になって感情を発散という、これまで経験したことのない快感が味わえます」と説明する。
『ガルパン』が、アニメ映画初のマサラ上映だということだが、何故この作品だったのだろうか。「私自身『ガルパン』好きでもあったのですが(笑)、ファンがとにかく熱いのです!」と、核となる選定理由を明かす。「 ほとんどの映画は冷静な批評や分析を受けることが多いのですが、この作品のファンは言葉に出来ない程の熱を持って作品と向き合い、口からは“ガルパンはいいぞ!”の一言しか出てきません。こんな凄いパワーを持った作品はそうそうありません。ですので、ファンはきっと、その胸の内でたぎっている熱を発散したいはずだと思い、『ガルパン』ならマサラ上映でも、絶対に大丈夫だと確信していました」。
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