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東京ゲームショウ、過去最高記録するも“モヤモヤ”残る!? 新作発表への期待値 

ゲーム

 近頃一番盛り上がりを見せているゲームショウは、毎年6月に米国・ロサンゼルスで開催されるE3(Electronic Entertainment Expo)だろう。E3では近年、日本の大型コンテンツの発表で賑わっており、今年は任天堂(TGS出展せず)が開発を進めていた新作『ゼルダの伝説:ブレス・オブ・ワイルド』の発表が話題をさらった。

 日本発のゲームが世界中のゲームファンにインパクトを与えるのは嬉しい。一方、その余波を受けているのがTGSである気もした。今回ウワサをされた新作はあったものの、開発事情などもあってか正式発表されることはなかった。年々「新作を発表するならE3で」という傾向が出来つつある気もしてちょっと寂しい。

 ゲームショウではやっぱりゲーム作品を一番楽しみたい。閉幕時に公開された『人喰いの大鷲トリコ』の最新映像のような情報でもっと驚きたい。今回、そうした最新ゲームの情報量と、各種催しの豊富さ(楽しいのは間違いないのだが)にアンバランスさを感じてモヤモヤしたのかもしれない。

 発表された瞬間に会場中、ネット中にどよめきが走り、「金は用意した。1秒でも早く完成品を作って持ってこい!プレイさせろぉぉ!」と声を張り上げたくなる。そんな2015年のE3で『FINAL FANTASY VII REMAKE』や『シェンムーIII』が発表された時のようなサプライズ感を、いつかTGSで味わいたいなと淡い期待を胸に抱きつつ、来年9月のTGS開幕を1年間心待ちにしたい。(文:桜井恒二)

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