野本ほたる、「いかに近づけるか…」新セーラームーンとしての覚悟
そもそも、野本は原作連載時には、物心つく前という年齢だ。原作についても、「オーディションを受ける前に調べましたが、世代ではないんです」と話す。しかし、「それでも月野うさぎちゃんが主人公で『月にかわっておしおきよ』ってせりふは知っていました。誰かに教わったわけでもないし、いつの間にか知っていたんで、不思議な感覚でした」という。
そんな、昔から「存在」を知っていたセーラームーン。役作りについては、「可愛いものを身につけようというところから始めました」と語る。「普段、モノトーンの服が多くて、持ち物も可愛いものも多くはなかったんです。だから、とりあえずキラキラしたものやピンクなものを買ったり、2つ結びに慣れることから始めました」。
そこには、「2.5次元ミュージカルなので、外見も重要」という野本の信念が見てとれる。「うさぎちゃんが着るものが似合う子にならないといけない。だから、まずは可愛いものを身につける。セーラームーンはアイテム一つ一つが可愛くて、『女の子』って印象が強い作品だから、そこにいかに近づけるかがポイントだと思ったんです」と明かした。
「今までも天真爛漫と言われてはいましたが、この作品は、これまで以上のパワーでやっています。普段のテンションの何割増しの、テンション高い私が舞台上にいると思います」とにっこりと笑う野本。「心に残る作品にしたい。新しくなったからどうではなく、『あのときのセラミューカンパニー素敵だった』と言ってもらえるようになりたいと思います」。ここから、新しいセラミューが始まる。(取材・文・写真:嶋田真己)
ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』‐Amour Eternal‐は10月15日よりAiiA 2.5 Theater Tokyoほかで上演。
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