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人気アニメ脚本家が明かす『デジモン』『妖怪ウォッチ』制作の大事なポイントとは

アニメ

 本作を含め、加藤が手掛ける『妖怪ウォッチ』『アイカツ!』といえば、子どもだけでなく親である大人たちもハマり、子どもと一緒に楽しんでいるという印象が強い。「まずお子さんに楽しんでもらう。想定している大人は、子どもの背中越しで(アニメを)見ているイメージなんです」と、大人の立ち位置を明確にする。「大人は、アニメが楽しいということ以前に、“アニメを見て楽しんでいる子供を見て楽しい”ということがあると思うんです。そんな大人たちのことを考えたときに、アニメを見て子どもと一緒に楽しんでもらうには、何をするべきかと考えるんです」と語る。

 “子どもと楽しむ大人”を考えた末、導き出した1つは「キャラクターの心情がアニメ的になりすぎないようにすること」。ストーリーの中で、突飛なことは起こるものの「さっきまではこんな風に思っていた気持ちがいきなり変わらないでしょ?と。突然怒ったり、笑ったりしていないかなど、心情の流れが自然かどうかを意識します。その流れがどうでもよくなってしまうと、『子どもが見るアニメだね』という印象になってしまいます」。

 2つめは「その作品で、1番面白いことは何だろうということを、エピソード毎に決めること」。子どもがターゲットとはいえ、子どもらしいネタを探そうとは思っていないと明かす。題材が難しくとも、そのネタが面白い場合は「子どもにもわかるように作ろうと考えます。それが大人も楽しめるアニメ…ということにつながっているのではないかと思っています」。

 最後に、加藤が手掛ける作品では欠かせないキャラクターたちの“キメ台詞”について聞いてみると「絞り出すだけ(笑)」という答えが返ってきた。「キサマの未来は検索済みだ!」(『アプモン』ガッチモン)、「もんげー」(『妖怪ウォッチ』コマさん)、「オケオケオッケー」(『アイカツ!』冴草きい)…キメ台詞を生み出すのも楽ではない。(取材・文・写真:ほりかごさおり)

 『デジモンユニバース アプリモンスターズ』は、テレビ東京系6局ネットにて毎週土曜7時より放送。BSジャパンにて毎週水曜17時より放送。また、12月17日まで公式ユーチューブチャンネルにて第1話~最新話まで無料配信中。

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