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新房昭之監督が明かす、広瀬すずの輝きが与えた『打ち上げ花火』ヒロインへの影響

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 さらに、なずなの声を演じた広瀬すずの輝きが影響したと続ける。「今回は早い段階でアフレコができたので、声の芝居を聴きながら作画をすることもできました。芝居に影響を受けて、ヒロインが出来上がった部分もあると思います。広瀬さんの演技は自然体ですごくよかった。キャラクターがそこにいるような感じで、声の芝居が成立していた」。

 また「菅田将暉さんも声優さんたちがやるのとは違うリアクションを見せてくれたりと、とてもフレッシュだった」と典道役の菅田との仕事も興味深いものとなり、「2人の間に入って、リードしてくれた宮野真守さんの力も大きい。お忙しいこととは思いますが、またぜひ組んでみたいですね」と声優陣のバランスもとてもよかったと自信をのぞかせる。

 シャフトとの仕事として、新たなチャレンジを果たした新房監督。常に注目を集める監督となったが、自身の転機は「初めてシャフトでやった『月詠 ‐MOON PHASE‐』。あれがなければ、今のラインにはなっていない」と告白。

 「それまでは万人受けしなくてもいいと思っていた。でもあまりにも売れない(笑)。ちょっとわざとらしくても、何らかの反響がもらえるものをやってみようと思ったのが『月詠 ‐MOON PHASE‐』です。それなりの反応をもらえて、その方が楽しいなと実感した。シャフトはいつもチャレンジをしていますが、それも誰も見てくれないような方向のチャレンジではダメ。それではみんな報われないですから」。シャフトは「同じ方向を向いている」と感じられるスタジオだとか。これからも強力タッグでどんな作品が生まれるのか、大いに楽しみだ。(取材・文:成田おり枝)

 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は8月18日より公開。

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