高木渉、“声優と俳優”の「垣根はなくなってきている」 奥深さを知るからこその挑戦
「俳優も声優も“芝居をする”ということに関しては同じ。ただスタイルが違うんです。アニメの場合は絵があるので、そこに乗っかって芝居をする必要がある。絵も芝居をしてくれますからね。吹き替えだと、原音の俳優さんのクセや息なんかも合わせたりして、どこか職人的なのかもしれません。そのスタイルに慣れれば良いんだと思います。僕も映像は大河ドラマ『真田丸』からまだ2年足らずですから、現場やその撮り方に早く慣れていきたいなと思っています」。
垣根や壁を作らず、未知の世界でも飛び込んでみることで可能性が広がる。高木自身、そう痛感している。「僕は本当に幸運でここまで来られました。お芝居って正解は幾つもあってもゴールがないじゃないですか。もっと芝居に説得力を持たせられないか、観てくださるお客さんに楽しんでもらえているか、いつも挑戦です」とその奥深さを語るが、そんな中モットーにしているのが「常に前向き」だそう。
「常に前向きでいれば誰かが見てくれているかもしれない。新しいことに飛び込むのは“怖いな”と思いますし、打ちのめされることもある。でも、挑戦したから出会えた人もたくさんいます。三谷(幸喜)さんや草刈(正雄)さんとご一緒できるなんて、思ってもみなかったし、今回も鷹の爪団とチームを組めてとてもうれしかったです」。豪快に笑いながらも、しみじみと俳優業・声優業の奥深さ、歩んできた道のりについて語ってくれた高木渉。その誠実さが人々を惹きつけているように感じた。(取材・文・写真:成田おり枝)
『DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』は公開中。
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