演じるだけが舞台じゃない!美術&衣裳作りにも挑戦 ネルケプランニング「夏休み!オン・ワークショップ2026」レポート【4日目】

後半の時間では、全員一緒にTシャツづくりに取り組んだ。本番で着用するおそろいのTシャツに自由に絵を描こうという内容だ。「僕これを描くんだ!」「見て、こうしたの」と、取材中も子どもたちが声をかけてくれる。初日には遠慮がちだった声が、今では自然と周りの大人たちに向けられている。子どもたちの成長スピードを実感せずにはいられない。
変化があったのは子どもたちだけではない。稽古場の壁には、子どもたちが書いた手書きのポスターが貼ってあったり、配役のグループごとの名札シールが新たに作られていたり。無機質だった空間が、少しずつ彼らのカンパニーの色に染まっていっていることがうかがえた。
さらに子どもたちが作業する脇では、ゲネプロに向けて音響や照明の準備が着々と進んでいた。今回はスタッフとして音響・前田規寛、照明・木村奏太が名を連ねている。プロの音響・照明が加わるのは、このワークショップでは初の試みだという。第一線で活躍する音響と照明のプロが加わることで、彼らがこの数日間で味わう体験は、より深いものになるのではないだろうか。
初日に散りばめられていた種は、確かに芽吹き始めていた。残る日程はあとわずか。自分たちの手で作り上げた舞台の上で、32名がどんな表情を見せてくれるのか。お披露目の日が、いよいよ近づいている。(取材・文・写真:双海しお)