『silent』紬と想は“音でつながりすぎていた” 再会で生まれた“苦しさ”を二人は乗り越えられるのか

カルチャー
2022年12月16日 20:00
『silent』紬と想は“音でつながりすぎていた” 再会で生まれた“苦しさ”を二人は乗り越えられるのか
青羽紬(川口春奈) 『silent』第10話より  (C)フジテレビ

 川口春奈×目黒蓮で送る、この冬一番泣けるラブストーリー『silent』(フジテレビ系/毎週木曜22時)。12月15日(木)に放送された第10話では、佐倉想(目黒)の涙の告白に、「切なすぎて泣いた」との声が集まった。(文=菜本かな) ※本記事はネタバレを含みます。ご注意ください


■想の涙の告白に「切なすぎて泣いた」

 人間が五感の中で一番最初に忘れてしまうのは、“声”らしい。そして、最後まで残るのは“匂い”だと言われている。たしかに、街中で元恋人と似た匂いの人に出会ったことはあるけれど、この声似てるなぁ…と思うことってあまりない。

 想も、青羽紬(川口)の声を最初に忘れてしまったのだろうか。本当は、一番忘れたくない記憶だったはずなのに。

 紬の匂いが、仕草が、手の感覚が、“変わっていない”と思うたびに、自分だけが変わってしまったことを思い知らされる。8年ぶりに再会して、また恋をして、毎日が楽しくなったのに。好きになりすぎると、苦しくなってくる。紬の声が聞きたい、またあの頃のようにくだらない話をしたいと思ってしまうから。

「声が聞きたい。もう聞けないなら、また好きになんてならなきゃよかった」

 いつもは、スラスラと手話をする想が、たどたどしく伝えた言葉。苦しそうに涙を流す目黒の演技に、「切なすぎて泣いた」「好きな人の声が聞こえない。心の苦しさがまっすぐ伝わってきた」「泣くしかない」と反響が集まった。

 彼の瞳を見ると、「好きになんてならなきゃよかった」なんて、本心で言っているわけではないことが伝わってくる。でも、紬と再会したから、病を抱えていることが余計にしんどくなったのは事実だ。桃野奈々(夏帆)と二人きりの世界で生きていた時は、伝わらないもどかしさを感じることがなかったから。一番輝いていた“あの頃”に思いをはせることも、しなくて済んだから…。

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菜本かな(ライター)

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