『君の花になる』8LOOMは“奇跡のグループ”だった 最終話は絆感じる美しいラストに
ボーイズグループ、8LOOM(ブルーム)の寮母となった元高校教師・仲町あす花(本田翼)が、彼らとともにトップアーティストになる夢に向かって奮闘する姿を描く『君の花になる』(TBS系/毎週火曜22時)。12月20日(火)に放送された最終話では、8LOOMの絆を感じる美しいラストが描かれた。(文=菜本かな) ※本記事はネタバレを含みます。ご注意ください
【写真】8LOOMの感動パフォーマンスも 『君の花になる』最終話を振り返る
■“必然”だった8LOOMの出会い
さまざまなジャンルで活躍する7人が集結した8LOOMは、まさに奇跡のグループだった。俳優にアイドル、ダンサーに歌手。もしかすると彼らは、『君の花になる』のオーディションを受けなければ、出会うことがなかったかもしれない。それなのに、不思議だ。7人のパフォーマンスを見ていると、この出会いを“必然”だと思わずにはいられない。
ドラマ放送が始まる約1年前からスタートした“君花プロジェクト”。私たちは、YouTubeやParaviを通して、バラバラな彼らがひとつのグループになっていく様子を追いかけてきた。初顔合わせの時は、ペンの貸し借りをするのさえぎこちなかったメンバーたちが、最終話目前に行われたキャンプファイヤーで、「出会えてよかった…」と涙を流す。これを、“エモい”と言わないのなら、何を“エモい”と言えばいいのだろう。
8LOOM (C)TBS
それぞれに別の場所を持っている7人は、スケジュールを合わせることさえ難しかったはずだ。8LOOMの活動だけに、全力を割けるわけではない。特に、ダンス初挑戦ながらセンターを任された佐神弾役の高橋文哉は、かなりの重圧を抱えていたのではないだろうか。Paraviで配信された「8LOOM ROOM〜君花アフターパーティー!」では、当時の葛藤を吐露していた場面もあった。悔しさから、枕がびしょびしょになるまで泣きじゃくった夜。それでも立ち上がれたのは、絶対に否定をせずに支えてくれたメンバーの存在があったから。8LOOMはこの1年間、お互いの足りないところを補い合い、励まし合い、支え合ってきたことが伝わり、胸が熱くなった。
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