『かのきれ』“セクゾ主題歌”のタイミングが絶妙! “樋口”赤楚衛二には「名脇役」も捧げたい
■樋口“最後の賭け”に胸が熱くなる
二人の初恋が実ったはずなのに、「めでたしめでたし!」となれないのは、やはり樋口の存在があるからだろう。
樋口は、とにかく優しい。それゆえに、見ていて苦しくなるのだ。愛と宗介が“良い雰囲気”なのを察した瞬間、「俺、ジャクソンにとって最高の友達を目指す!」と宣言し、愛の幸せのためならば身を引くことさえもいとわない。そんな姿に、ネット上でも「樋口くん…切ないなぁ…」との声が上がっていた。
樋口&愛 (C)カンテレ
愛が小悪魔なキャラならば、樋口も「思わせぶりするな!」と言えるのかもしれないが、無自覚だからこそ怒りのやり場がない。「その気がないなら、無駄にドキドキさせんなよ!」と笑うしかないのだ。
体調を崩したとき、心配して追いかけてきてくれた愛を見て、樋口は「もう、振り回されっぱなしだよ」とつぶやく。もちろん、好きな人に優しくしてもらえるのは嬉しいはず。だが、絶対にかなわないと分かっている恋に突き進めるほど、もう青くはないのだ。
「今からすること、許せ」と愛を抱きしめたのは、樋口にとって最後の賭けだったのではないだろうか。宗介のことを見ないでほしい、自分のことを気にかけてほしい…いつまでもかなわない願いを持ち続けるのは、辛い。だからこそ、全てを賭けて抱き寄せたのだろう。友達の殻を破って、男として見てもらえるように。
「やっぱ、友達なんて無理だ。俺にもチャンスくれないか? 俺たちなら、絶対に楽しい」――。だが、その告白をかき消すかのように愛の携帯に宗介からの着信が入る。「行くな、行くなよ…」と言うも、「ごめんなさい…」と走り出す愛。彼女のなかで、樋口が完全に“脇役”になってしまった瞬間だった。樋口には、Sexy Zoneの片思いソング「名脇役」を捧げたい。
梨沙 (C)カンテレ
恋、友情、仕事…全て大切なのに、何かを選ぶためには、どれか手放さなければならないのはなぜだろう。次週放送の第8話では、宗介は仕事、愛は友情に悩まされることになる。それでも、大事な人の手を握っていれば、きっと乗り越えられるはずだと信じたい。