『かのきれ』最終回で“樋口”赤楚衛二ロス続出! 「毎日納豆食べます」の声も
■“恋”か“夢”か?愛が選んだのは…
愛&夏川ちかげ(日髙のり子) (C)カンテレ
樋口の分まで、愛と宗介には幸せになってほしい。だが、宗介には、本国のビジネス誌で働くために渡米する誘いが。愛には、幼い頃から抱いていた「絵本作家になりたい」という夢を叶えるチャンスが訪れていた。“恋”を選ぶか、“夢”を取るか。
自分の中で“失いたくないもの”を考えた時、宗介が浮かんだ愛は、夢を諦めて彼と一緒にアメリカに飛び立つことを決める。近年のヒロインは、『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)の鈴木奈未(上白石萌音)や、『着飾る恋には理由があって』(TBS系)の真柴くるみ(川口春奈)など“恋”よりも“夢”を追うタイプが多かったため、珍しい選択のように思えた。
長谷部宗介(中島健人)に壁ドンプロポーズする愛 (C)カンテレ
だが、やはり愛も令和のヒロインだ。宗介に、「結婚しよう! 私と結婚してください! 指輪も買ってきたから!」とプロポーズしたあと、「アメリカには行けない。キレイになりたいって思ったの。人ってやりたいことしてる時、すごくキレイに見える。私もそうなりたい。でも、自分のことをキレイと思えるまでにどれくらいかかるか分からないし、ワガママかもしれないんだけど…」と伝えた。それを聞いた宗介の表情は、すごく誇らしそうで。「待ってる。今よりもっとキレイな愛と、結婚できる日を楽しみにしてる」と返したのだった。
2年後の愛 (C)カンテレ
2年後、日本に帰国した宗介は、愛と再会する。そして、「キレイになったね」と伝えるのだが、このシーンが深い。この時の愛は、薄化粧でそばかすを隠していない。髪の毛も、ラフにまとめているだけだ。「ザ・モスト」にいた頃と比べると、“キレイになった”とは言い難い。しかし、宗介は外見ではなく内面を見て「キレイになったね」と伝えたのだ。この台詞には、ネット上で「宗介がそばかすの愛ちゃんにキレイになったねって言うの素敵」との声が上がった。
本作が伝えたかったのは、“人生を楽しんでいる人は美しい”ということだったのかもしれない。「ザ・モスト」に入る前の愛は、「私なんて…」と自分を卑下して、いつも下を向いていた。けれど、やりたいことをしてイキイキとしている彼女は、美しく見える。宗介はもちろん、樋口も、桐山梨沙(佐久間由衣)だってそうだ。回を重ねるごとに、深みを増した『彼女はキレイだった』。素敵な作品に出会えたことを、幸せに思う。