『すぱっち』町田啓太の丁寧な役作りがすごい 過去と現在の“些細な変化”に注目
■町田啓太、過去と現在の役作りがすごい
第1話で、「僕が今、真っ当に生きてるのは衛さんのおかげなんで」と言っていた空。“衛の忠犬”と言われるほど、彼女に尽くしているのには、やはり理由があったようだ。詳しい内容は明かされていないが、どうやら衛は空の命を救ったらしい。6年前、川に飛び降りようとしていた空に、「何かお探しですか?」と声をかけたのが、衛だったのだ。
知らない人に声をかけるなんて、勇気がいることだろう。その人が、思い詰めた顔をしていたなら、なおのこと。それでも、衛は赤の他人だった空に声をかけ、「お腹が空いてるから、変なこと考えるんよ。食べて」とパスタを食べさせた。それが、空にとってはどれだけうれしかったことか。
現在の空は、衛の秘書代わりということもあり、常に周囲に気を配っている。エレベーターの乗り方ひとつ取っても、スマートだ。しかし、6年前の空は全くの別人だった。自信なさげな歩き方に、さえない雰囲気。同じ役柄でここまで変化を見せられるのは、町田の力量だろう。さらに、現代のシーンでは、ラーメンのすすり方までキマっているのに、6年前はフォークの使い方に野暮ったさを感じる。些細な変化ではあるが、食べ方にまでこだわる町田の丁寧な役作りには圧倒させられた。
■『チェリまほ』コンビ再共演も!
ついに、赤楚&町田の共演シーンが放送された。第1話では“お預け”になっていただけに、ファンの喜びもひとしおだろう。SNS上では、「チェリまほ思い出して胸熱になる」「ようやく揃ったチェリまほコンビだー!」「おかえりチェリまほコンビ」と歓喜の声が集まった。
春野優(赤楚衛二)&空&衛 (C)フジテレビ
ただ、本作の二人はライバル関係。空は、優をライバル視してか「明日の始発でここ(会社)を出て行ってください」と冷たくあしらったり、「まだいたのかよ。帰れって言ったよね?」と邪魔者扱いをしたり…。『チェリまほ』の安達清と黒沢優一とは全く異なる二人の関係性に、「チェリまほの2人がこんな敵みたいな関係だなんて」「チェリまほとは全く違う雰囲気出せるのほんとすごい!」と驚きの声が上がっていた。だが、そんなバチバチの二人も、ひとたび衛が登場すると“忠犬”になるのがかわいらしい。
オフィスビルを引き払い、古い一軒家で新しいスリースターブックスを始めることにした衛たち。そこには、もちろん優も一緒だ。豪華な家で暮らすリッチウーマンから、落ちるところまで落ちた衛。ようやくここから、怒涛(どとう)の快進撃が始まっていくのかもしれない。