『SUPER RICH』“衛”江口のりこは、なぜ“優”赤楚衛二を選んだのか?
■衛が、優を選んだ理由は?
何でもこなせる空と比べると、優はまだまだ頼りない。200万円の借金だってあるし、時に突拍子のない行動もする。でも、衛は優を選んだ。本パートでは、その理由を考察していきたいと思う。
衛&今吉 (C)フジテレビ
衛は、“巻き込まれ型”の恋に憧れを持っていたのではないだろうか。幼少期は、お手伝いさんが自分の思い通りに動いてくれる生活。スリースターブックスの社長である今は、空や今吉零子(中村ゆり)など「衛のために…」と尽力してくれる人に囲まれている。つまり彼女は、“してもらう側”の立ち位置にいることが多かったのだ。
でも、優の前では不思議と“してあげる側”に回ることになる。眠っている彼の背中に、そっと毛布をかけてあげたり、慣れない料理をしてみたり。おにぎりを早食いする優に、「つまるよ」と言いながらお茶を差し出した時の衛の表情は、これまでに見たことがないほど幸せそうだった。一ノ瀬亮(戸次重幸)に依存していたのも、彼が“してあげたい精神”をくすぐる存在だったからかもしれない。
衛は恋人に対して、「〜してもらいたい」よりも、「〜してあげたい」という願望の方が強いのだろう。さらに、優は衛の知らない世界をたくさん知っている。雨漏りの直し方や、屋台で半分こしたラーメンのおいしさ。そして、家族の温もり。理論ではなく、感情でぶつかってくれる彼だからこそ、衛も心を開けたのだと思う。
衛&優 (C)フジテレビ
たとえおいしくないカレーでも、衛の作ったものならば、「今まで食べたカレーのなかでいちばんおいしい!」と喜んでくれる優の笑顔。かつて、当たり前のように10万円のディナーを食べていた衛に、優は“愛”を教えてくれた。どんなに質素なものでも、大事な人と一緒に食べれば、高級料理もかすんでしまうほどのごちそうになるということを。
「人間のなかで、あなたのこといちばん好きになりました。めっちゃ好きです」と涙ぐみながら告白する衛。やっと二人は結ばれる…と思いきや、「今じゃないんです」と優がストップをかけた。どうやら、空への借金を返すまでは衛と付き合うことはできないという考えのようだ。しかし、「お金を返したら、結婚しましょう」と急なプロポーズ。衛と同じく、「そう来たか…」と驚いてしまった人も多いのではないだろうか。ネット上でも、「展開早い!」「ここで結婚!?」との声が上がっていた。
“告白→結婚”と、ジェットコースターのような速さで進んでいく衛と優の恋。しかし、第7話の予告では“裏切り者”が混ざっているような描写が。果たして、スリースターブックスはどうなってしまうのだろうか。衛と優は、固い絆で結ばれたままいてくれるはずだと信じたい。